今夏ゼロ、18きっぷで乗れる夜行列車の衰退史 この夏は「快速ムーンライトながら」も運休

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なお今回は以下の条件に当てはまるものをカウントしている。

★青春18きっぷの有効期間内に運転されるもの
★始発駅を深夜1時59分までに出発するもの
★終着駅に早朝4時以降に到着するもの
★朝4時より前に終着駅に着くものでも、1時間以内に接続するものがあればOK
★初詣列車は除外

1982年には21本もあった

このきっぷが発売されたのは1982年の春。そのとき乗車することができた列車がこちらの21本だ。

●東海道本線 東京23時25分発 普通大垣行 大垣6時59分着
●東海道本線 大垣20時25分発 普通東京行 東京4時40分着
●関西本線・紀勢本線・阪和線 名古屋15時18分発 普通はやたま号天王寺行 天王寺5時00分着
●阪和線・紀勢本線・関西本線 天王寺23時00分発 普通はやたま号名古屋行 名古屋12時57分着
●阪和線・紀勢本線 天王寺22時22分発 臨時はやたま52号新宮行 新宮5時07分着(指定席あり)
●予讃本線・土讃本線・中村線 高松0時49分発 普通中村行 中村7時51分着
●土讃本線・予讃本線 窪川20時48分発 快速高松行 高松3時31分着(宇高連絡船3時52分発接続、4時52分宇野着)
●山陰本線 京都22時04分発 普通山陰号出雲市行 出雲市9時48分着
●山陰本線 出雲市19時11分発 普通山陰号京都行 京都5時24分着
●鹿児島本線・長崎本線・佐世保線・大村線・長崎本線 門司港22時40分発 普通ながさき号長崎・佐世保行 長崎6時40分、佐世保4時48分着
●長崎本線・大村線・佐世保線・長崎本線・鹿児島本線 長崎23時00分発、佐世保0時30分発 普通ながさき号門司港行 門司港7時44分着
●中央本線・篠ノ井線・信越本線 新宿23時55分発 普通長野行 長野9時49分着
●中央本線 新宿23時50分発 臨時普通岡谷行 岡谷4時59分着
●信越本線・篠ノ井線・中央本線 長野18時30分発 普通新宿行 新宿4時23分着
●東北本線・高崎線・上越線・信越本線 上野22時11分発 普通長岡行 長岡4時45分着
●青函航路 青森0時10分発 青函連絡船函館行 函館4時00分着
●青函航路 青森0時35分発 青函連絡船函館行 函館4時25分着
●青函航路 函館0時15分発 青函連絡船青森行 青森4時05分着
●青函航路 函館0時40分発 青函連絡船青森行 函館4時30分着
●函館本線 函館23時51分発 普通札幌行 札幌6時51分着
●函館本線 札幌21時33分発 普通函館行 函館5時01分着

発売当初の春の18きっぷの有効期間は5月31日までだったので、ゴールデンウィークに運転される列車にも乗車できた。そのため、乗ることができたのは定期列車、臨時列車あわせて21本となった。

大きな特徴は、定期列車の本数が多いこと、全国各地に走っていたこと、連絡船が夜行として活用できたこと。といったところだろう。

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