今夏ゼロ、18きっぷで乗れる夜行列車の衰退史 この夏は「快速ムーンライトながら」も運休

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その後、夏と冬には15本以上、春にも10本以上の夜行が運転されるが、1992年に新宿→上諏訪の夜行が廃止。1999年には新大阪→新宮の夜行、2000年には快速ミッドナイトが臨時運行に格下げ。毎日運転されていた夜行列車が姿を消していく。

そして2009年3月。夜行列車は大きく削減される。京阪神から西日本へ運行されていた臨時快速がすべて運行を休止。さらに毎日運転されていた快速ムーンライトながらと快速ムーンライトえちごは臨時列車化。18きっぷで乗車可能な列車は臨時列車5本と大幅に減少となった。

この時点で、乗車可能となった列車がこちらだ。

●東海道本線 東京23時10分発 臨時快速ムーンライトながら号大垣行 大垣5時55分着(全席指定)
●東海道本線 大垣22時48分発 臨時快速ムーンライトながら号東京行 東京5時05分着(全席指定)
●中央本線・篠ノ井線・大糸線 新宿23時54分発 臨時快速ムーンライト信州81号白馬行 白馬5時39分着(全席指定)
●山手線・東北本線・高崎線・上越線・信越本線 新宿23時10分発 臨時快速ムーンライトえちご号新潟行 新潟4時51分着(全席指定)
●信越本線・上越線・高崎線・東北本線・山手線 新潟23時35分発 臨時快速ムーンライトえちご号新宿行 新宿5時10分着(全席指定)

コロナの影響でこの夏の運行は休止に

その後、18きっぷで乗ることができる夜行は、この5本と、夏の花火大会のときに運転される数本のみとなったが、2014年に臨時快速ムーンライトえちごの運行がなくなり、2019年には臨時快速ムーンライト信州の運行もなくなった。そして残されたのは臨時快速ムーンライトながらと、花火大会の臨時となったが、コロナの影響でこの夏の運行が休止となった。

このように増減の変遷を見ていくと、近いうちに夜行快速・普通列車は消滅するのが時代の流れなのだろう。だが、コロナの影響で各交通機関の活用方法が改めて見直されようとしている今、もしかしたら窓を開けっぱなしにできたり、各駅でドアを開け閉めすることで換気ができたりする夜行快速・普通列車が注目され、新たな夜行列車が登場なんてことがあるかもしれない。

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