丹:3月、4月、5月は、数字を見ても、どうしようもないと思いましたね。全体的にこういうこと、って思って、もうそこは、僕は思考しなかったですね。考えてもしょうがないと思っていましたので。
池田:やりようがないぐらいまで、いっちゃった感じですからね。
オフィス街はいまだに厳しい
売り上げがガクッと落ちたという2月27日の前日、26日には国の感染症対策本部がイベントなどの実施を自粛するよう要請をしている。この日を境に、人々の行動は大きく変わった。緊急事態宣言の解除後、売り上げはやや戻りつつあるようだが、店舗のエリアによって、バラツキは大きいという。
池田:7月直近が前年同期比90.5%と言いましたが、都心部店舗は82%ぐらい。住宅地や駅前が88%ぐらいで、郊外は94%ぐらいと差があります。うちは郊外店舗を増やしてきていたので、それでなんとか助かっていますね。
丹:うちも住宅地に寄っていくほど、戻りが大きいというのは同じです。これまでいいと言われていたエリア、新宿、渋谷、新橋というところが、軒並み50%を超えられないというのが、現状ですね。
池田:都心は東京駅から品川駅までのエリア、青山あたりもぜんぜんダメですね。
丹:オフィス街はリモートワークが増えて、そのエリアにいるべき人がいないんですよ。
池田:ただ、都心でも中小企業が多いエリア、たとえば五反田とかは、リモートワークをやってるところが少ないからか、それほど売り上げは悪くはないです。それと郊外のロードサイド店。ドライバーさんは、コロナ後もそれまでと変わらず仕事をしていますから。郊外店は広いので混むわけでもないですし、みなさんひとりごはんですから、三密も避けられますし。
丹:うちの場合は、リモートワークになったことで、住んでいる方が多い中央線沿線は戻りもいいですね。会社も小さめのところが多いですし。
時間帯でいうと、夜が大きく下がりました。夜の10時過ぎ、飲んだ後の時間帯にピークがあったんですが、みんな飲まなくなって、なくなりました。夕方から夜にかけての時間帯の売上が戻っていません。後は、お昼の時間帯がピークになりきらないのが、戻りきらない大きな要因ですね。店を覗いて、人がいるようならほかの店に行ってしまう人もいるので。
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