上司に逆ギレされない部下になる断り方の極意 断っても逆に好感度が上がる魔法の言葉とは
しっかり断らないと損をする
忙しくて、ただでさせパンクしそうなのに「上司の命令だから……」と言われるがまま、キツい仕事をねじこまれる。また、渋々行きたくもない飲み会に足を運ぶハメになる。こんな経験をしている人は多いでしょう。けれど冷静に考えると、断れず、いやいや「イエス」と言ったほうが、憂鬱になりませんか?
本当はイヤだという気持ちを抱いたまま行った飲み会が楽しいわけがありません。心身ともにツラいのに、無理やり仕事を押し込んだら、心身を病んでしまうことだってあるでしょう。
残念ながら世の中には、悪意がある人もいます。「はっはーん。この人は何を言っても断れないタイプだな」と解釈されたら最後、どんどん行きたくもない会合や、ムリめの仕事を押しつけられてしまうかもしれません。ただ、おかしな断り方をして完全に関係を切らないほうがいい相手もいます。というか、そのほうが多い。ではそんな時、どうやって断ると角が立たないのか?まずお勧めしたいのが、断るのではなく、相談する方法です。
「明日までにこの資料まとめといて!」とてもじゃないけれど、手が空いてない状態なのに、上司から仕事をねじ込まれた。断りたい、けれど、自分は押しが弱い。そんなときは「イヤです!」「ムリです!」ではなく、こう言ってみてください。
「すみません、ちょっとご相談なんですが……」
「イヤ」「ムリ」と拒絶されて喜ぶ人はいません。ところが、部下に相談をもちかけられて喜ぶ人はけっこう多いもの。「なになに、どうした?」と返してくるはずです。そこで相談するのです。「実はいま別件の資料づくりを進めているところで、とても手が離せません。課長の資料もぜひお手伝いしたいのですが、私の力量ではとても明日までにはムリで、お受けできないんです。どうしたらいいでしょうか?」 相談の形をとっていますよね。けれど、よく聞くとしっかり断っています。
そして相談をもちかけられた上司は、自然と解決策を考えざるを得なくなる。「うーん……それなら、あさってまでならできそうかな?」「そうか。仕方ないな。じゃあ、別の人に頼むか」。気がつけば、あなたの敵ではなく、味方となって、妥協策を練ったり、あきらめたりしてくれる、というわけです。自分から「ムリです」と言うのではなく、いわば相手に「ムリかな」と言わせてしまう、合気道のような断り方。押しが弱いなら、相手の力を利用してしまえ、です。
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