日経平均株価41円安、相場は手がかり材料難 東証1部の売買代金は2兆円を割る薄商いに

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 6月23日、午前の東京株式市場で日経平均はマイナス転換。2万2400円台前半で推移している。写真は東京株式市場で2018年10月撮影(2020年 ロイター/ISSEI KATO)

[東京 22日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均株価は小反落した。全体的に手掛かり材料に乏しく、時間外取引の米株先物に左右される展開。模様眺めムードが強くなる中でボラティリティーも低下し、個別物色の動きとなった。東証1部の売買代金は1兆6539置く400万円と2兆円を大きく下回る薄商いとなった。

前週末の米国株市場で、ダウは0.80%安、S&P総合500種は0.56%安で取引を終えた。新型コロナウイルスの新規感染件数の増加が懸念されており、米アップルは19日、フロリダ、アリゾナ、サウスカロライナ、ノースカロライナの各州の11店舗を再び一時閉鎖すると発表した。

これを受けて日本株は売り優勢で始まったが、手掛かり材料難となり、終始見送りムードが支配。時間外取引の米株先物の動きに歩調を合わせる形で推移し、方向性を示す動きにならなかった。

市場では「全体的には米株先物に左右される状態が続いているが、このところ日銀のETF購入が入っているため、大きく崩れる雰囲気はない。そうした中で個別物色の動きが活発化している」(国内証券)との指摘もある。

TOPIXも小幅続落。東証33業種は、値上がりが医薬品など9業種で、陸運業、空運業、その他製造など値下がり業種の方が多かった。個別では、ソニー<6758.T>など主力輸出関連株にさえない銘柄が目立ったほか、指数寄与度が大きいファーストリテイリング<9983.T>も軟調。半面、東京エレクトロン<8035.T>が続伸した。

東証1部の騰落数は、値上がり913銘柄に対し、値下がりが1150銘柄、変わらずが103銘柄だった。

 

日経平均<.N225>

終値      22437.27 -41.52

寄り付き    22353.69

安値/高値   22311.94─22575.74

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1579.09 -3.71

寄り付き     1577.00

安値/高値    1574.57─1587.10

 

東証出来高(万株) 93621

東証売買代金(億円) 16539.44

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