家がムダな食器で溢れる人は捨てる基準が緩い 損得勘定が先になるとモノは増えてしまう

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「おうち時間」でモノをたくさん処分したその後に(写真:Deja-vu/PIXTA)

新型コロナウイルスの感染拡大を受けた「ステイホーム」。外出自粛中にたくさんの家庭ゴミが出たという人もいるでしょう。

外食ができなかったことに加えて、この機会に掃除や片付けに励んで家の中の不要品を処分したという家庭も多いそうです。不要なものが片付き、スッキリされたことでしょう。

問題はそのスッキリした環境をどう維持していくか。

拙著『「もたない暮らし」の始め方』から二度と増やさない「モノを持つ基準」について食器を例として紹介させてください。

食器は割れても買い直したいものだけ

子どもたちが小さいうちは、割れてしまう心配もあり、食器は100円ショップで買ったり、もらい物ですませたりなど、こだわりなく使っているご家庭も多いと思います。それはそれでいいですが、少し大人になってきたら、好きなものだけにこだわりたいものです。

私の場合は北欧食器。映画『かもめ食堂』で、その魅力に引き込まれました。

なんの変哲のないおにぎりも、お気に入りの食器にのせるだけで、とっても美味しそうに見えるのです。

以来、少しずつ北欧の食器を集めています。ちょっと背伸びして買った食器は、わが家の暮らしを豊かにしてくれました。

100円ショップの食器も丈夫でいいのですが、お気に入りの食器は、料理を並べるのも、お皿を洗うのでさえも楽しい時間に変えてくれます。

以前、イッタラのグラスを1つ割ってしまいました。

唇に触れたときの感触がよくて、飲み物が美味しく感じられるグラス。早速、同じグラスを買いに行きました。立派なお店に、小さなグラス1個だけ持ってレジに並ぶ私を見て、夫が「それだけ?」と笑っていました。

割れた分だけ、買い直す。割れてもまた同じものを買いたくなるものを選びます。

わが家は4人家族なので、同じ種類の食器は4枚がルールです。同じサイズのグラスも4つずつ。そうは言っても、いろいろな食器も楽しみたいもの。そんなときは色違いを2枚ずつ買って、家族分の4枚を超えないようにしています。

同時に使うことのない大きなマグカップは2つだけ。コーヒーカップのソーサーにもなる、ケーキ皿にもなる多用途のお皿を使うと、収納場所を取らずに便利に使えます。

特別なお客様用の食器はありません。普段の食器が特別なものと考えています。

持っている食器は少ないので、死蔵品は1つもありません。すべてが1軍です。

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