需給バランスの変化と価格変化の関係を調べるため、「不要不急支出」と「必要支出」のそれぞれにおいて、品目別消費支出および品目別価格の前年同月比について、1月から4月の変化を比較してみた。
「新しい生活様式」は総じてデフレ的に
結果は「必要支出」については、品目別消費支出の変化と品目別価格変化の相関はほとんどない一方、「不要不急支出」については、多少なりとも正の相関があることがわかった。
つまり、非耐久財が多い「必要支出」については、消費が増減しても価格に大きな変化はない。他方、耐久財や半耐久財などが多く含まれる「不要不急支出」については、消費の増減に比例して価格が変化する可能性がある。つまり、「必要支出」が増加して「不要不急支出」が減少するという4月にかけての自粛生活は、総じてデフレ方向に作用していたとみられる。
今後の「新しい生活様式」の下でもこの傾向は緩やかに続くとみられ、「不要不急支出」の減少によって「不要不急支出」の価格下落が進み、全体としてはデフレ傾向が生じるだろう。
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