SNSを見て焦る人に知ってほしい「思考の転換」 服のコーディネートを作り置きしておくとラク

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肩の力を抜いて楽しい気持ちで日々過ごすために(写真:Yue_/iStock)
気づけばフェイスブックやインスタグラムばかり眺めている。友人・知人の絶え間ない投稿を見て、「いいね!」を付けて共感しつつも、心の中では嫉妬してしまったり、焦ってしまったり。かえってイライラしてしまっている人も少なくないかもしれません。
それに加えて新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、自宅で過ごす時間が増えた今、子どもを持つ女性は母として、社会人としての両面からストレスがたまります。そんな日々の中で、肩の力を抜いて、楽しい気持ちで日々過ごせるようになるためには、どうしたらいいでしょうか。
40歳前後の女性に向けたフォトエッセイ『毎日、無理なく、機嫌よく。』の著者、香菜子さんが自らの体験を通して、ふっと気を抜く秘訣をつづります。

あえて「しない」という選択

かつてみそを作ったことがありました。

大豆を洗い、水に浸けて一晩。数時間じっくりゆでて潰し、麹と塩を混ぜて樽に漬け、表面についたカビをとりのぞき、めんどうを見ながら1年近く。ていねいに、ていねいに、根気よく。

ほほお。みそって、こうやってできるのね。

手間をかけてじっくり発酵させた手前みそ、なんておいしいのでしょう。

みそ汁を作るたびにおいしくて「わたし、天才かも」なんて思ったのもつかの間。作ったのはなんと、一度だけ。いつからかわたしは「みそは、おいしく作られたものを感謝しつつ買う」ことに決めました。

一度でも作ったことがあるということは、とても意味のあることで、たとえ値が張っても「あれだけ手間がかかるんだもの」と気持ちよくお金を出すことができます。そして現状、仕事を抱えながらのみそ作りなどは負担が大きすぎるのです。

気乗りしないということだって、作らない理由には十分です。

梅酒も、作ったのは数回のみです。

実家では毎年母が作る梅酒を当たり前のように飲んでいましたが、なにしろ手間がかかりますよね。おいしいものって。

梅酒を漬け込む時期にSNSを見ると、「梅仕事をしています」「今年はブランデーで漬けています」など、それぞれの楽しみ方で投稿が見られます。

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