「リモートだと仕事ができない人」の残念な真実 工程を少し見直すだけで作業効率は上がる
“軽さ”に加えて“おいしさ”も伝わるような修正案を準備し、第2週の月曜日の会議に参加すれば、開発部の先輩社員も納得し、その後のスケジュールを変更することなく“撮影”を行うことができます。また、デザインの変更も最小限にとどめることができます。
テレワークにおける進捗管理では、作業の進み具合を確認することに加えて、作業が予定どおりに進まなかった場合の対処策を考えておくことが不可欠です。
いざというときの対応を事前に明確にしておかないと、山田さんのように育児をするテレワーカーは、融通がきかなくなり、納期遅れなどの大きな問題に発展することもあります。
社外の人と仕事をする場合も、相手は別の案件を抱えていることもあります。別案件で予定が埋まっており、スケジュール変更に対応できない可能性があるからです。
リスクを回避する方法
作業の段取りを詳細に決めていても、ビジネスの現場では、思いどおりに進まないことが発生します。トラブルを未然に防ぐことは、言うまでもなく必要ですが、起きてしまった場合でも影響が少なくなるよう事前に段取りをしておくことが大切です。そのためには、以下の図のように作業全体の流れを書くことをお勧めします。
ここでのゴールは、作業Fを完了させることです。この図は、作業Fの完成に必要なほかの作業全体の流れを表しています。作業Bと作業Dは、作業Aが完了しなければ着手することができません。そして、作業Cは作業Bが、作業Eは作業Dが、作業Fは作業Cと作業Eが完了しなければ着手することができません。
最終的に作業Fが完了するのは、作業Aに着手してから14日後です。
作業B、作業Cを経由する流れが、作業D、作業Eを経由する流れよりも時間がかかるため、作業Cが終わるまで作業Fに着手できません。それゆえ、作業B、作業Cを経由する仕事の流れが、スケジュール全体を決めることになります。ここで、作業Cが終わるまでの期間と、作業Eが終わるまでの期間を比較してみましょう。
作業A(3日)+作業B(3日)+作業C(7日)=13日
作業A(3日)+作業D(2日)+作業E(5日)=10日
作業Eの終了に要する10日間よりも、作業Cの終了に要する13日間のほうが、3日遅くなります。そのため、作業Bや作業Cに遅れが出ると全体のスケジュールが遅れることとなります。
一方、作業Dや作業Eを担当する人には余裕が生まれます。仕事を納期どおりに終えるためには、作業Bや作業Cの遅れが出そうになったときに、作業Dや作業Eの担当者に手伝いの準備をしておいてもらうなど、事前のリスク管理をしておくと、予期せぬ事態が発生しても影響を最小限に抑えることができます。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら