日経平均161円高、米市場下落でも上昇した理由 「コロナショック後の戻り高値」を連日で更新
[東京 20日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均株価は続伸した。コロナショック後の高値を連日更新。前日の米国株式市場は軟化したものの、外為市場でドル/円がやや円安に振れたほか、国内でも新型コロナウイルスの影響が落ち着いていくとの期待が広がり、買い安心感を誘い始めた。時間外取引で米株先物が堅調に推移したこともプラス材料となった。
19日の米国株市場は反落。ダウが1.59%安、ナスダック総合が0.54%安、S&P総合500が1.05%安で取引を終えた。18日は米モデルナの新型コロナウイルス感染症のワクチンに対する期待で急上昇したが、同ワクチンの効果に疑念を示す報道が出たことが嫌気された。
日本株は上伸してスタート。時価水準よりも上値は戻り売りが厚くなるとの懸念があるが、国内で新型コロナの新たな感染者数が減少傾向にあることから、特定警戒都道府県についても緊急事態宣言解除が近いとの期待が大きくなり、連日の上値追いとなった。
市場では「決め手となる材料は見当たらないが、国内でも経済活動の再開が近いとみて、買い安心感が広がった。原油先物の限月交代がスムーズに進んだことも注目されている」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)との声が聞かれる。
TOPIXも続伸。東証33業種では、非鉄金属、石油・石炭製品、建設業などの上昇が目立った一方、値下がりは銀行業な6業種にとどまった。東証1部の売買代金は、2兆1730億2200万円と前日に比べて細った。
個別では、東京エレクトロン<8035.T>など半導体関連株が買われたほか、ソフトバンクグループ<9984.T>もしっかり。NEC<6701.T>も上昇し、中外製薬<4519.T>など薬品株に高い銘柄が多い半面、ソニー<6758.T>はさえない。
東証1部の騰落数は、値上がり1395銘柄に対し、値下がりが682銘柄、変わらずが93銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 20595.15+161.70
寄り付き 20454.49
安値/高値 20454.03─20684.46
TOPIX<.TOPX>
終値 1494.64 +8.64
寄り付き 1483.35
安値/高値 1483.19─1498.76
東証出来高(万株) 121446
東証売買代金(億円) 21730.22
*内容を追加しました。
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