「アルピーヌA110S」乗ってわかったスゴい実力 この復活フレンチスポーツカーは大人に似合う

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ホイールベースは2420ミリで、ボディーは全幅1800ミリに対して全高は1250ミリと抑えてあります。広くて低くて、カッコいい。重量配分はフロントが44パーセント、リアが56パーセントで、ドライバーは前後のほぼ真ん中に座るように設計されています。

市街地でも高速でも実用性に富んだ走りができる

英国やドイツのスポーツカーは重心が後輪のほうに近くて、そこを中心にフロントが回っていく、ちょっと古典的なドライブフィールですが、アルピーヌはクルマの中心軸にドライバーがいるので、よりナチュラルな動きが感じられるといえましょう。

変速機は、ドライバーの意思を汲み取って、速く走りたいと思っているときはエンジン回転域の上のほうを、ゆっくり高速道路を流していこうなんていうときは、早めにシフトアップしていきます。

7段のギア比は5速から上がオーバードライブとなっていて、燃費を稼ぐようになっています。でも最大トルクは2000rpmから発生するので、低速でも扱いやすいのも使い勝手のよさとなっています。

燃費はより実燃費に近いWLTCモードで高速ではリッターあたり15.8キロ。スポーツカーとしてはかなり良好ではないですか。市街地だと8.3キロで、太い低回転域のトルクの恩恵もあるでしょう。実用性にも富んでいるんです。

このクルマに街中で乗っている人は、たいてい、大人。いいトシをした人が、ちょっと洒落た格好をして、ステアリングホイールを握っている光景を見かけることが多いように思います。

あえて望みをいえば、本国では採用されているスマートキーが日本でも使えるようになっていると便利です。助手席のダッシュボードにカード型のキーをインサートしなくてはならないのが、ちょい不便。

なにはともあれ、楽しいスポーツカーが好きだけれど、これみよがしは嫌だなあ。という価値観の持ち主にぴったりのクルマかと。日本には右ハンドル仕様が輸入されていて、価格は899万円から。

(文:小川フミオ / ライフスタイルジャーナリスト)

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