プロと同じレベルで稼ぐ「素人」たちの"共通点" 堀江貴文「素人革命の本質について語ろう」
日刊スポーツの記事によれば「遠投125メートルの強肩と、左右両打席でホームランが打てる長打力が武器。投手としても140キロ超えの直球、カットボール、スローカーブ、高速スライダー、ツーシームを投げられる本格派」らしい。本当ならNPBのドラフト上位候補クラスの逸材だ。
PR文はハッタリではなかった。杉浦選手は1次試験のブルペンで、なんと150キロの投球を見せたという。たちまちマスコミの関心を集め、スポーツ新聞の取材を受けることになった。
杉浦選手は中学時代までは野球部に所属していたが、ケガで野球からは一時離れた。でも野球への気持ちは失わなかった。草野球チームを立ち上げ、インターネットで野球の人脈を広げつつ、チャンスをうかがっていたという。
その間、野球の練習は、独学だった。助けになったコーチは、スマホで見るトレーニング動画だったそうだ。
専門的な施設や組織に関わらずとも、スマホを使うことで、プロに近づく技術を身につけることは、誰にでもできるのだ。
そして彼は、新球団の神奈川フューチャードリームスに見事、投手として指名された。いちど挫折した夢を、スマホを使ったチャレンジで叶えることができたのだ。
既成の枠にとらわれない杉浦選手のような突破者は、スマホブロードバンド時代には、当たり前のように続出するだろう。
「素人革命」に本当に必要なもの
近年、お金や技術や才能がなくても、遊びや趣味を活かして、プロになったり、プロと同じレベルの仕事をこなしている素人が増えてきた。
例えばフォトグラファー。iPhone 11のカメラ機能は驚異的だ。ひと昔前までは高画素のデジカメでなければ撮れなかった奥行き感のある写真を、素人が簡単に撮れる。写真の加工だって手軽にできる。スマホだけの撮影で、プロと同じほどの多額の収入を得ているInstagramerは数えきれない。
歌やダンスをスマホで撮影し、動画を公開したのがきっかけで、プロデビューした人も大勢いる。ここで面白いのは、必ずしもハイスキルである必要がないということだ。プロの水準から多少劣る技量であっても、「この個性が好き!」と感じる人がたくさんいれば、そこに需要が生まれるのである。
素人革命は、「素人ならではの魅力」が活きる場所があるという事実を、広く知らしめた。
このような環境にあって、必要なものは何か? もうわかるだろう。
アイデアを掛け合わせる思考力、そして実行力だ。素人革命を成し遂げたのは、自ら躊躇せずに動き出した人たちだ。勇気を持って自分から行動したことにより、チャンスを引き寄せて、見事に成果を手にした。
先に挙げた杉浦選手は、スマホでトレーニング動画を見つけたとき、ただ「やってみようかな」と思いつくだけでは終わらなかった。動画を手本にトレーニングを始めて、トライアウトの場に臨んだ結果、成功を手に入れた。
時間をかけた勉強や訓練が必要なこともあるだろう。だが、長年蓄積されたスキルよりも、実際は行動力がものをいう。
やりたいように動き出し、遊びだったものをビジネスに変えていく個人のセンスが、突き抜ける結果を生み出すのだ。
仕事もカネも人生も、スマホでつくり出そう。素人だからといって気にする必要はない。行動力さえあればいい。あなたにも、きっとできるはずだ。
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