「自粛最小限でも感染ゼロ」台湾の絶妙なやり方 「休校」も「営業自粛」もこんなに違っていた

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息子さんの小学校の正門前。登下校時にはここに行列しながら、順番に検温と両手の消毒を受ける(写真提供:近藤さん)

台湾のコロナ対策はまだまだあります。

たとえば、「健康保険カード」もそのひとつの切り札になりました。もともと医療情報クラウドシステムによって過去3年以内の医療記録の詳細がわかるものだったのですが、今回、コロナ対策で「渡航警戒レベルが高い国への渡航歴」もカードを挿すだけでわかるようになったのです。主に医者にかかるときに使用されます。

ただ、個人のプライバシーが知られるという理由で、一部では反対の声もあったそう。台湾の健康保険制度については、近藤さんのブログに詳細が書いてあるので、興味のある方はチェックしてみてください。

個人や店舗の対策もしっかりしている

ちなみに台湾では、それまで一般開放していた学校の校庭などは使用できなくなったものの、一般の公園は遊具も含め使用できるそうです。ただ、このご家庭では、人のいない時間を狙って公園にいったり、他の人と距離をとったりして利用しているそう。遊具の使用前には個人で消毒をする保護者も多いとか。

お話を聞きつつ、政府の対策も徹底しているけど、個人や店鋪の対策もかなり徹底しているなと感じました。冒頭でも書いたように最近、台湾では人が集まるイベントも自粛解除になったそうなのですが、それも対策がちゃんとできるという前提があるからこそなのでしょう。

日本が元の生活に戻していくには、このように個人の意識をさらに高め、店鋪や学校でもいかに新しい仕組みを作っていくかがカギになっていくのでは、と感じました。

次回は、台湾がこれだけのコロナ対策ができた、さらに深い背景事情を紹介します。

ハラユキ イラストレーター、コミックエッセイスト

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はらゆき / Harayuki

雑誌、書籍、広告、Webなどの媒体で執筆しつつ、コミックエッセイの著書も出版。2017年から約2年間バルセロナに住んだことをきっかけに、海外取材もスタートさせる。著書に『女子が踊れば!』 (幻冬舎)、『王子と赤ちゃん』(講談社)、『オラ!スペイン旅ごはん』(イースト・プレス)、この連載を書籍化した『ほしいのはつかれない家族』(講談社)など。この連載のオンライン・コミュニティ「バル・ハラユキ」も主宰し「つかれない家族をつくる方法」を日々探求、発信中。ハラユキさんのHPはこちら

 

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