アベノマスク「耳が痛くて使えない」呆れた実態 輸入会社社長と厚労省マスクチームの言い訳

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縮小

──耳に掛かる部分が伸びないが、これもベトナムマスクだから?

そうですね。

──男性が使用するにはサイズが小さいのでは?

サイズは厚労省が決めたものであって、私が決めたものではありません。

──国からの仕様書があった?

違います。うちで30種類のサンプルを出しました。SMLと耳の長さが違うものを出して、「それがいい」と(厚労省のマスクチームに)言われたものをウチが納入したんです。国が決めたんです。

──サイズに関しては、問題ないと?

それはお客さんの注文ですからね。あと、洗うと伸びますからね。

──洗うと伸びる? 縮むのでは?

うちのは一度洗っているので、縮まないです。

──ご自身は、あのマスクを使用された?

ございます。今も使っていますよ。

樋山氏は、契約の経緯はほかのメディアに全部話したので、その記事を読んで書けばいいと繰り返し言った。きっと自分の主張をそのまま書いてくれる記者は、都合がよい存在なのだろう。だが、私はその言葉を額面通り受け取ることはできない。

アベノマスク は、樋山氏のユースビオ社だけで約4億7000万円、5社総額は約100億円という多額の税金が投入された事業だ。配布されたマスクが、実際は使い物にならない、という苦言が相次いでいる以上、責任の所在を明確にしないと再び同じことを繰り返すことだろう。

ベトナムでも耳の部分は当然伸縮する

アベノマスクの形状や、耳の部分に伸縮性がなく男性には掛けづらい理由について、樋山氏は「ベトナムのマスクだから」と答えた。

果たして本当なのか? ベトナムでの撮影経験が豊富な日本人カメラマンに聞いてみると、ベトナムのマスク事情の一端がわかった。ベトナムでは、大きく2種類のマスクが使われているというのだ。

「首都ハノイの中心部などは、車やバイクによる大気汚染がひどいので、排ガス対策用として、耳のあたりまでカバーされている横長のマスクを着けている人は多く見かける。

それとは別に、薬局で売っている感冒用のマスクは、日本と大差ないタイプ。アベノマスクとして輸入されたのは、(排気ガス対策用として)たくさんデザインされている1つであって、ベトナムのマスクがすべて同じようなデザインではない」(日本人カメラマン)

その彼に教えてもらったウェブサイトには、ベトナムで売られている多種多様のマスクが紹介されていた。日本円で1つ50円から100円程度。布の柄に凝ったものもあり、日本の手作り布マスクにも似ているが、これらはベトナムでは排ガス対策用として使用されているという。

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