【産業天気図・工作機械】内需底ばい続く、外需は復調加速でも「土砂降り」不変

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 国内で設備投資が盛り上がる気配はなく、27年連続工作機械生産シェア世界一の座は今年、中国に譲らざるをえないもようだ。中長期で見ても、ユーザーである日本企業が円高圧力に押されて海外に製造拠点を移す分も含め、今後は近年5割前後だった外需比率が一層高まる(11月単月実績68%)と見込まれる。宿敵ドイツ勢は「何十年も前から7割が当たり前」(大手メーカー社長)といい、工業会もVISTA諸国や北アフリカ地域などBRICsの“次”として有望視される海外市場を積極的に調査し、会員各社のバックアップを強めている。

ニッチ分野に特化して国内で巧みに棲み分け、多くが中小規模で逞しく生き残ってきた日本勢。だが、これからは先進国、新興国の別なく自ら外需を積極的に獲りに向かわねば、「良くて縮小均衡」といった状況に陥りかねない。単独でのグローバル展開や海外勢とのグループ形成など、各メーカーとも海外対応力が一段と問われる時代を迎えている。
(内田 史信)

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