ヒートアップする米・電子書籍市場、先行キンドルをNookが猛追、ハード・ソフトで参入続々!

拡大
縮小

今、アメリカで、クリスマスのウィッシュリスト(プレゼントで欲しいもののリスト)のナンバーワンがEブック(電子書籍端末)だ。クリスマスには家族や愛する人に、何か気の利いた素敵な贈り物をしたい--そこで、ちまたで話題のガジェット、Eブックというわけだ。

「アマゾンのキンドルが欲しいんだ」と、アメリカ中の家庭で、夫が妻に、妻が夫にねだっている。取材先で出会ったドイツ人のジャーナリストも妻から贈られて使っているという。ちなみに筆者も誕生日にキンドルをねだって、手に入れたクチだ。

 今年のクリスマス商戦で、Eブックの売り上げの筆頭を走るのがアマゾンのキンドル(4ページに写真)だ。また大手書店チェーン・バーンズ&ノーブルのNook(右写真)も大人気で、いま注文しても、手に入るのは2010年の1月15日以降。一方、ソニーのEブック、リーダー・デイリーエディションは、初出荷が12月後半とクリスマス商戦から少し出遅れている。

一口にEブックといっても多種多様で、それぞれの機種に特徴がある。Eブックは売れ行き好調なため、続々と参入する企業が増えており、今後もどんどん機種が増える模様だ。

価格帯はおおむね200ドル(約1万8000円)以上。Nookが259ドル、アマゾンのキンドル259ドル、同キンドルデラックスが489ドル、ソニーは機種によって199ドルから399ドル。無線通信機能はないがカラーバリエーションが豊富な英・インターリード社のクーラー・Eリーダーが249ドル、大き目のスクリーンで無線通信対応のアイレックステクノロジー社の「Irex Dr800SG」が399ドルだ。そして、最大の画面サイズをもつプラスチック・ロジック社の「Que」(4ページに写真)がビジネス向けとして、来年初めに発売される(価格は未定)。

世界に先駆けてEブックの普及期に入ったアメリカだが、どうして人気がブレークしたのだろうか。

関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT