大切な人との死別は人の宿命
私はこの辛い時期を過しておられる方たちに時々、たいして慰めにならないかもしれませんがキサ・ゴータミーの話をします。大切な子供を失くした若い母親キサ・ゴータミーが狂わんばかりに嘆き悲しみ、釈迦に「どうして自分にだけこのような悲しみ負わせるのですか」と訴えます。
釈迦は「親か兄弟、親戚など大切な人を亡くしたことのない家から芥子(ケシ)の粒をもらってきたら、貴女の子供を生き返らせてあげよう」と言いました。若い母親は町じゅうを一軒一軒訪ね歩きましたが、大切な人と死別したことのない家など一軒もありません。その後キサ・ゴータミーは釈迦の教えを受け、救われていったという話です。
私がこのお話を何かで読んだとき、「みんな堪えているのだ。外でそのような顔を出していないだけ」ということに気づきました。取り返しのつかない自責の念もひっくるめて特別なことではなく、できるだけいい形で前に進むしかないと考えました。
良い形で生のリレーを
松ノ木様、世の中は理不尽なことで満ち溢れています。政治や宗教の犠牲になって殺す側に回る人、その反対に犠牲になる人、学校で授業を受けている何の罪もない子が外部侵入者に殺されたり、本来なら助かる病気がさまざまな理由でダメになったり、交通事故も然りですね。
息子さんのこれからの人生は松ノ木様次第です。シングルマザーになる前とできるだけ変わらない接し方をされますよう努力してくださいね。お辛いでしょうけれど、若くして亡くなられた夫君の生をより良く意味あるものにするためにも息子さんのためにも、そして何よりも貴女自身のために貴女自身のやりかたで、この時期を乗り越えてください。
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