アマゾンが「お茶の間」制覇に乗り出した

Fire TV発売で、リビングルームへ本格進出

 本連載は、GAFAに関するトピックをひとつないし複数採り上げながら、米国・シリコンバレーを中心とするIT事情を定点観測的にお伝えしていく。今回はアマゾン。米国時間4月2日に、アマゾンはニューヨークでプレス向けイベントを開催し、テレビに接続するセットトップボックスFire TVを発表した。
99ドルという低価格で、Fire TVを売り出したアマゾン。キンドル以来の大型商品だ(写真:ロイター/アフロ)

Fire TVとは?

アマゾンは書籍のECサイトとしてスタートした。その後販売するものをCD、DVDなどのメディアや電気製品、ファッション、そして赤ちゃん向け用品などへと広げて、オンラインデパートの最高峰に位置している。アマゾンの決済サービスは、Kickstarterなどのほかのサイトからも利用できるよう解放するなど、ビジネスのプラットホームとしても有望だ。

また電子書籍デバイスと書籍販売のKindleを立ち上げ、iTunes Storeとともにコンテンツの電子的な配信へと時代を大きくシフトさせた。現在のキンドルファイアシリーズは、アンドロイドベースのタブレットとして、大きなシェアを確保するに至っている。コンテンツをネットを経由してモバイル端末で楽しむ、そんなエコシステムを作り上げた。

アマゾンのストリーミングサービスだけでなく、ネットフリックスやHuluのサービスも使用することができる

次は何か? そこで打ち出したのが、リビングルームのテレビに接続するセットトップボックス、Fire TVだ。

Fire TVは販売価格99ドルで、テレビに接続するデバイスだ。HDMI端子をテレビに接続し、Wi-Fi接続を行いさえすれば、すぐに使い始めることができる。

Kindle Fireシリーズのようにアンドロイドをベースに動作し、アマゾンが提供するストリーミングビデオサービス「Instant Video」だけでなく、ネットフリックスやHulu Plusといったストリーミングサービス、MLB、NBA、ESPNなどのスポーツチャンネル、ブルームバーグなどの経済やニュースチャンネルのコンテンツも見ることができる仕組みだ。

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