京都は「気楽に入れる店がない」残念な外食事情

昔ながらの「ぼったくり商法」もう見直す時期

逆に京大のある百万遍には、そういうチェーン店ばかり軒を連ねている。「マクドナルド」「餃子の王将」「すき家」「サイゼリヤ」。「王将」は、中心部でも結構店舗数は多い。烏丸御池には、「OHSHO」と店名をアルファベットにして、外観をオシャレなイメージで固めた人気店がある。関東で多店舗展開している「日高屋」は、まだ進出して来ていない。長崎ちゃんぽんの「リンガーハット」も、京都中心部では祇園の近くに1店舗あるのみ。

もちろんラーメン店は、中心部であろうが、郊外であろうが、いたるところに目につく。ラーメンと餃子、それとチャーハンくらいでいいという人は、どこを歩いても不自由することはない。ちょっとした人気店には行列ができている。

京都とヴェネツィアの共通点

あと気楽なのは、有名コーヒーチェーンで食事をすることだ。スターバックス、タリーズ、ドトールの三大チェーンは、中心部であっても探すのに困難ではない。パン食で良ければ、「コメダ珈琲店」を加えて、こういう店でも十分である。

地元由来の店が良ければ、「進々堂」や「SIZUYA(志津屋)」という線もある。観光客が求めているのは普通の食事であることが多い。だが、祇園をはじめ、河原町三条、四条などの繁華な通りに立ち並ぶ店は、どれも酒を飲ませる店で、単に「飯」を求めている観光客の嗜好に応えてはくれない。これは、かのヴェネツィアでも感じたことで、ハレの日の料理しか用意されていないのである。

中華はともかく、京都の学生や普通人にとって不幸なのは、ファミレスチェーンが少ないことである。「ガスト」「サイゼリヤ」「ジョナサン」「ロイヤルホスト」など、ファミレスの数が少なすぎる。もちろんないわけではない。河原町三条、四条あたりにも、さりげなく2階に陣取っていたりする。

一度、烏丸丸太町の「ガスト」に入ったときには、同志社大学の学生たちで満席に近かった。学生たちもファミレスにしか行き場がないのだろうと気の毒に思った。

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