京都は「気楽に入れる店がない」残念な外食事情

昔ながらの「ぼったくり商法」もう見直す時期

アーケードの掛かった寺町商店街は通行人が非常に多いが、その数に比して食べ物屋が少ない。ファッションやシューズの店ばかりが目につく。1本東隣の新京極商店街と比べると、観光客向けの土産物店は少なく、いつも順番待ちの列が絶えない老舗の「スマート珈琲店」やコーヒーチェーンの「タリーズ」などもあるのだが、家族連れやカップルが気楽に入れる食べ物店が非常に少ない。

夜の散歩で20時ごろに歩いていると、店の前に列ができている食べ物屋が2軒あり、一つは天ぷら屋「まきの」、もう一つはとんかつ屋「とん一」である。どちらもカウンター席がメインで、値段も1000円前後とリーズナブルである。

「京料理」と銘打たれた飾りばかりで実質の乏しい「和食」に、5000円以上払うことを考えるより、こうした普通の食堂に入るほうが利口であることは、観光客もよくわかっているのである。

コスパにうるさい外国人は見向きもしない

この2軒の行列に、青い目の家族連れの姿を目にすることも多い。コストパフォーマンスにうるさい外国人観光客は、1000円さえ使いたくないようで、コンビニで買ったお菓子などをかじって歩く。商店街の立場では、より利潤の大きい値段設定の食事をさせたい腹だろうが、どっこい多くの観光客は、今後ますますそういった見え見えの商法には乗ってこないだろう。

河原町三条に「ガスト」、四条通にも「サイゼリヤ」が2階に入っていると述べたが京都に来てまでガストじゃな、とためらうのも観光客だから、「まきの」や「とん一」のような店がもっと増えてほしいものだ。

農場レストランと銘打った「モクモク」という店は、上質なバイキング料理の店だが、夜だと一人当たり2500円はする。この値段だと、高いと考える客も少なくないだろう。

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