「どうぶつの森」が中国から突如消えた背景事情 誰も想像しなかった驚きの"使われ方"
新型コロナウイルスで不要不急の外出を制限、自宅で過ごすことを要請されている昨今。テレビでは再放送番組が高視聴率を獲得したり、YouTube、Netflixといった動画配信サービスのアクセス数が伸びたりと家庭で楽しめる娯楽の需要が高まっている。
ゲーム業界にも“特需”が訪れているようで、任天堂の家庭用ゲーム機『Nintendo Switch』のソフト『あつまれ どうぶつの森』が世界中で大ヒットを飛ばしている。日本でも発売3週間で300万本を売り上げ、店舗でも売り切れが続出、“入手困難”な人気ぶりだ。
「2001年に初登場してからシリーズ化されたヒットコンテンツの最新作です。動物が住む無人島に移住するという設定のもと、釣りや虫捕りといったアクティビティや、住居の家具といったインテリアや服などを自作できるのがウリ。また、オンラインでプレイヤー同士が交流できるという点も人気が出る理由の1つですね」(ゲーム雑誌編集者)
政権批判のムーブメントのウラに
自分の趣味や世界観を作り出せるという“自由度の高さ”から、自慢の部屋の内装などをSNSなどで発信、拡散する者も多い。そんななか、中国のSNS『微博(ウェイボー)』などで4月10日から突如「『どうぶつの森』がECサイト上で検索できなくなり、ソフト版、ネット版ともに購入が不可となった」という情報が広まり、その事実をアジア各国のメディアも報じた。
しかし、同ソフトは台湾・香港では販売・流通しているものの、そもそも中国では販売自体がされておらず、『淘宝(タオバオ)』などの中国大手のECサイトを通じて取り寄せるしか入手方法がなかった。