毎日一緒で「コロナ離婚」がよぎる夫婦への助言 米国製エリートが学ぶ「幸福の授業」の教え

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人生で行う最大の決心は、誰と子どもをつくるか、である。

誰と結婚するかは重要な問題で、誰と子どもをつくるかは深遠な問題である。やさしくて有能で一緒にいて楽しい人とともに子どもを育てることは、快楽と満足が押し寄せて息もつけない喜びの瞬間の連続である。好きでもない誰か、あなたにふさわしくない誰かと子どもを育てるのは、不安と失望で息がつまる時間である。

あなたを愛し、あなたが愛する人と生活を築くことは、純粋な喜びを折にふれて感じる、充足した人生を約束してくれる。落ち着かない人、あなたを軽視している人との生活では、息をついて心を休め、恵みをありがたく思う暇もない。

結婚は経済面の利点が多いことも示されている。パートナーができる、支出と責任を分かち合い、キャリアに集中できる、集団(カップル)で知恵を出し合うと、1人で考えるよりもだいたい好ましい決定ができる(「ダメ、ボートは買いません」)。

結婚すると、家庭の価値は年平均14パーセント向上し、50歳になる頃には、同年代の独身者の3倍の資産を持つ。

その鍵となるのは何か。「死が2人を分かつまで」という言葉を真剣にとらえることだ。離婚はその3倍分を食い尽くす。進化の面からは、一雌一雄のシステムは、子孫が生き残る可能性を高め、ヒトという種全体に利益をもたらす。

幸福な夫婦関係を維持する3カ条

結婚の歴史は古い。私たちの祖先は、子どもを生み、財産をきちんと使うために、安全な環境を必要としていた。

愛に基づく結婚がふつうになったのはローマ時代だ。結婚指輪を贈る習慣は古代ローマまでさかのぼり、指輪の丸い形が永遠と持続的な結合を象徴しているといわれる。また以前は、静脈は神経が左手の〝リング・フィンガー(薬指)〞から直接、心臓につながっていると考えられていた。

私は結婚が得意である。2回もしているのだから。

1回目の結婚はとてもよかった。2回目はすばらしかった。最初の結婚を解消したのは、うまくいかなかったからではなくて、私が独身になりたかったからだ。しかしそれはまた別の話である。

結婚式で乾杯の音頭を取るよう言われたときに話す、結婚へのアドバイスを教えよう。ただし、これは男の目を通しての話だ(そうなってしまうのはしかたない)。

1. スコアをつけるな

人間関係において、自分の貢献を過大評価し、相手の力を過小評価するのは人間の性(さが)である。

誰が誰のために何をしたと記録するカップルは、時間を無駄にし、最終的にどちらも損をしているように感じる。2人でいることで喜びと満足を感じるかどうかじっくり考える。もしそうであるなら、損をしない、させないよう努める。パートナーに対して寛大になり、できるだけのことを、できるだけ頻繁に行う。

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