「コロナ死亡率」男性は女性の2倍という衝撃 データが示す感染と死亡率の「男女格差」

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同医師によれば、重度の呼吸器障害で運び込まれてくる患者の大半は中年層か60代以上の高年齢層だが、どちらの層でも男性の患者が圧倒的に多い。

ニューヨーク市保健衛生局の広報担当者も、同市では男性が新型コロナに感染、入院、死亡する確率が女性よりも高いと認めるが、理由についてはまだコメントできる段階にない、とした。

「これほど性別で差がつく病気は思いつかない」

保健衛生局が日々更新しているウェブサイトによると、同市内の新型コロナ感染者は6日時点で6万8776人。1万5333人の入院患者数と2738人の死者数もここに含まれている。死亡率と入院受療率はどちらも年齢とともに上がっていき、65歳と75歳に大きな山がある。

感染者数は女性が10万人当たり712人だったのに対し、男性は同932人。入院となる可能性も男性のほうが高く、入院受療は女性が10万人当たり140.3人だったのに対し、男性は同228.7人だった(ただし、これらの数字は年齢やその他特性の違いを加味したものではない)。

男女の違いが最も大きいのは死亡率だ。女性の死者数が10万人当たり23.1人だったのに対し、男性では同42.9人が死亡している。

ニューヨーク大学ランゴーン医療センターで緩和・ホスピスケアを担当するジョセフ・ローウィ医師は、人工呼吸器を使用している患者について「気管挿管されている患者の3分の2以上が男性だ」と語った。生殖器系の疾患を除けば、「これほど性別で差がつく病気は他に思いつかない」という。

同センターで感染症を専門とするジェニファー・ライター医師によると、新型コロナ患者に関する病院機構の統計分析では、男性の死亡率が高いという結果にはならなかった。ただし、死亡率を年齢と肥満度で調整すると、男性患者のほうが死亡率は高くなった(年齢も肥満度も全体的に女性患者のほうが高いからだ)。

新型コロナはカリフォルニア州でも男性偏重だ。同州では男性で7296件、女性で6740件の感染例が報告されている。またイタリアでは、女性患者の死亡率が5%なのに対して男性の死亡率は8%という分析が出ている(2万5058件の感染例を扱った同調査によれば、1697人の死者の70%が男性だった)。

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