サン電子の総会前に直言!「物言う株主」の本音

オアシスCEO「我々はエンゲージメント株主」

オアシス設立者で最高投資責任者であるセス・フィッシャー氏が東洋経済のインタビューに応じた(編集部撮影)
香港の物言う株主(アクティビスト)として知られるオアシス・マネジメントが電子機器製造のサン電子に招集請求した臨時株主総会が4月8日に開催される。オアシスはサン電子の業績不振を理由に山口正則元社長ら取締役の解任と、オアシスが推挙する取締役の選任を求めている。
オアシスは2019年3月26日の大量保有報告書ではじめて登場した大株主。同年6月に開かれたサン電子の定時株主総会では取締役5人の再任に反対表明した。理由は、本業の業績不振に加え、デジタルフォレンジック(電子鑑識)を手がける子会社セレブライト社(本社イスラエル)が実施した優先株による第三者割当増資(2019年6月に払い込み)は既存株主の株式価値を著しく希薄化させたというものだ。
結果的に取締役再任を求めた会社提案に60%近くが賛成したためオアシスの解任案は退けられたが、再任にも40%超が反対していたことが浮き彫りになった。
プロキシーファイト(委任状争奪戦)での成功例が少ないとされるオアシスだが、今回再び臨時株主総会を招集請求し、あらためて取締役の解任と新取締役候補の選任を求めることに「何らかの手応えを得ているのではないか」という観測が出ている。
オアシス設立者で最高投資責任者であるセス・フィッシャー氏が東洋経済の単独インタビューに応じ、真意を語った。(インタビューは3月27日実施。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で香港―日本間の渡航が制限されているため、香港にいるセス氏に電話インタビューを行った)。

赤字が続くのは偶然とは言えない

――4月8日開催のサン電子・臨時株主総会では珍しく「オアシス優勢」と見られています。

勝てるかどうかまだわからないが、勝ちたいと強く思っている。本当に優勢なのだとしたら、それはわれわれの主張、提案の中身が明快だからだろう。

サン電子は2019年3月期まで2期連続で営業赤字を計上し、純損益は2017年3月期から4期連続の赤字が濃厚だ。さらに2020年3月期の純利益も赤字予想を出している。ここまで赤字が続くのは偶然とは言えず、マネジメントの手腕に問題があると言わざるをえない。

ベター・サン、より素晴らしいサン電子に生まれ変わるタイミングは今だ。だから臨時株主総会の招集請求をし、取締役の刷新を求めた。

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