「コロナ離婚」を招かないために夫婦がすべき事 飲食店を営む夫の精神状態が不安定になった

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母子家庭で子どもの生活重視でパートタイムで働いているお母さんたちも同じくとても不安だと思います。低所得の母子家庭の救済をしている団体もまだ多くはありませんが各地にありますし、国の救済措置も面倒がらずにきちんとチェックしていってください。

手当、助成金、減免と割引手当、自立支援訓練給付、今回のコロナに関しても現在給付金の決定を待っている状態です。何も策がないということはありませんので、どうか死なないでください。

子どもの休校措置で、お子さんよりも親御さんたちのストレスが心配になるケースが多くなってきています。息を抜く時間がない、買い物に行くのも少しの時間家を空けるのもできなくなり生活に制限がかかるようになった――。ただ家にいるだけでダラダラしている子どもを見るとイライラしてしまうなど、不安からくるイライラが生活の広範囲に飛び火している印象です。

イライラの解消でキャベツを無心で千切りしまくっているという方、梱包材のプチプチを片っ端からつぶしてストレスの発散をしているというユニークな方もいました。

何か1つのものを一緒に行う

先日ある友人宅にお邪魔した際に「Splendor」という、いかにも資本主義の仕組みをうまくゲームに盛り込んだようなボードゲームをやったのですが、3~4時間あっという間でした。みんなで同じテーブルを囲みながらのゲームは会話が弾みますし、しかもゲームを通して世の中の仕組みが学べるという面白さもありました。

普段仕事で忙しくてなかなか家族とのコミュニケーションを取れていないという方、家で子どもに学ばせてあげたいことを普段伝えられていないと感じている親御さんは、今こそがチャンスです。

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何か1つのものを一緒に行う、同じ目的をシェアすると、結束力が増すものですので、これを機に、ぜひ休みの日の過ごし方のスケジュールやルールを決めて、こういったときだからこそできる家族とのコミュニケーションや家族の時間を築いていかれると、将来子どもたちにとっても、ずっと一生心に残る大きな経験になるはずです。

不安が広がる今、生活環境が180度変わってしまったという今こそ、発想の転換力が必要なときです。“今”がずっと永遠に続くわけではありません。今あるイライラや不安も一生続くわけではありません。不安定になってしまっている心も“今”だけの感情かもしれません。

このようなときこそ、一人ひとりが「これからどう生活を切り返していくべきなのか」を再度見直していく機会にして、生き抜く力をつけたいものです。

鈴木 まり 生活カウンセラー

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すずき まり / Mari Suzuki

日本女性ヘルスケア協会長、株式会社ロサ代表取締役、アーユルヴェーダサロンROSA並びにジョホレッチスタジオを運営。大学・専門学校では心理学を専攻。西洋医学、東洋医学、心理学の広い分野から、カラダ、メンタル、環境、生活全般において年間約600名の女性たちの悩みに接している生活カウンセラーでもある。著書『48手ヨガ~江戸遊女に学ぶ女性ホルモンと体力活性法』(駒草出版)。

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