日韓オーディション番組が人気急上昇中のワケ ラッパーZeebraの娘も選抜メンバーで話題

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そして、日韓の共同事業であることも押さえておきたいポイントです。K-POPの世界進出を支援する事業も進めているソニーミュージック(ソニー・ミュージックエンタテインメント/ソニー・ミュージックレーベルズ)と、K-POPトップアイドルのTWICEや2PMなどを生んだJYP Entertainment(以下、JYP)の共同事業として展開しているオーディション番組になります。

第1弾は日本版のTWICEを誕生させるのが目的。JYPが最も得意とするガールズグループの発掘・育成、メジャーデビューまでのスキームを世界各地で展開させていくことが狙いにあります。ローカライズ対応しながら、海外ビジネスを広げていくやり方です。

「餅ゴリ」ことJ.Y. Parkの名言集

アジア発ガールズアイドルグループのローカライズ展開と言えば、AKB48が実現させている例もあります。海外姉妹版が台湾、インドネシア、タイ、フィリピンなどで作られています。ソニーミュージックとJYPの「ニジプロ」はアジアだけでなく、北米進出を初めから見据えています。そこには、最大の市場であるアメリカから攻め、成功させている韓国スタイルを感じます。

また、ニジプロのプロデューサーとして、そして番組の顔として登場するJYPの代表で、ダンサーでもありシンガーソングライターでもあるJ.Y. Park(パク・ジニョン)のこだわりも見えてきます。ウィル・スミスなどハリウッドスターとコラボした韓国初のミュージシャンの意地といったところでしょうか。

JYP社長のJ.Y. Park(パク・ジニョン)。右に写っているのはTWICEのサナ(左)とモモ(写真:Sony Music Entertainment Inc./JYP Entertainment.)

ニジプロの見どころはJ.Y. Park自身にあることも間違いないでしょう。オーディションではJ.Y. Parkのほぼ独断で「ダンス」「ボーカル」「スター性」「人柄」の4つの要素を総合的に見ていきます。評価したときのお決まりのフレーズは韓国訛りの日本語で「来てください」。

これは勝ち残りの象徴で使われるペンダントに、キラキラに輝いたペンダントトップをカチャっとはめる儀式を行うときの台詞です。4つのペンダントトップを集めると、キューブ型のペンダントが完成されるという演出そのものが、時に乙女のような純真な表情をみせるJ.Y. Parkらしさが表れています。

「J.Y. Parkはお餅が好物、外見がゴリラのよう……」ということから「餅ゴリ」という愛称でファンの間で呼ばれています。本人もそれを気に入っていることもよく知られた話。そんな辺りからも飾らない魅力が伝わります。

存在感のすごさはステージ衣装にも表れています。個性的なビニール服がアイコン。年末恒例の韓国の2019MAMA(Mnet Asian Music Awards)でもその姿を披露し、とんでもないインパクトを残していました。現在48歳のアラフィフですが、パフォーマンスでも現役を続けています。

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