あの聖地「タワレコ」に、女子も吸い寄せられる

「足」を運び、撮影、群れて盛り上がれる場所

平日夕方のタワレコ渋谷店は若い音楽ファンでいっぱい。夜の時間帯はビジネスパーソンの来店が増える。昨年度は1266本ものイベントを開催するなど、屈指の情報発信拠点でもある(記者撮影)

7月上旬、平日の16時。大手CDショップ「タワーレコード」渋谷店の店頭は、同店の黄色のビニール袋を持つ大勢の客でにぎわっていた。渋谷という土地柄もあり、若い女性が多い。学校帰りの女子高生や女子中学生の姿も目立つ。

彼女たちがエスカレーターで向かう先は5階フロア。出迎えるのは、韓国の人気男性アイドルグループである2PMのメンバー、ジュノの特設パネルだ。スマホを向けてパネルと記念撮影をする女性ファンの姿が見られる。同じく超人気男性グループBTS(防弾少年団)のコーナーには、発売されたばかりのシングル『Lights/Boy With Luv』が並び、手書きの商品説明やポップが楽しげである。日本人メンバーも在籍する女性アイドルグループ、TWICEIZ*ONE(アイズワン)のコーナーもある。そう、ここはK-POPの専用フロアなのだ。

2017年ごろから始まった「第3次韓流ブーム」は現在も継続中。とくに若年層のファンが増加し、昨今のヒットチャートには多くの韓国アイドルグループが登場している。そんな中、長年K-POPをプッシュしてきた渋谷店は、国内屈指の”K-POPファンの聖地”として知られている。今やアジアや欧米など、海外からの観光客も訪れる名所のひとつなのだ。

巨大パネル前で写真撮影、ファン同士の交流も

なぜ若いファンが店舗に集まるのか。

約2年前からアイドルファン向けの「推し活グッズ」を販売。メンバーに割り振られる「推し色」はもちろん、うちわ用のケースやハンドバック、チェキ用のカードサイズキーホルダーなど、すさまじいファン目線だ(写真:タワーレコード)
 

まずはCDの購入である。近年、韓国アーティストのCDはプレミア化が進んだといわれる。ディスクや歌詞カード以外に複数の特典があり、アーティストのミニ写真集が付いていたりする。枚数が限定されていたり、ショップでしか集められない限定特典もある。記念の盾のように飾れる装飾性の高いパッケージなども特徴だ。

韓国アーティストの場合、多くの楽曲はYouTubeなどの動画サイトや、ネットで受信しながら聴くストリーミングサービスでも視聴できるが、特典が豊富なCDは、ファンならぜひとも入手しておきたいアイテム。CD不況と言われる中でも、レジには多くの客が並ぶ。

次ページこれが”聖地”と化した店舗の一覧
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