同じ製品の購買は5つまでということを15日に経験していたので、前に並んでいたミランダという女性に愚痴をこぼしたところ、「コストコに行くと何でも買えるわよ」と言われ、車を10数分走らせコストコに向かった。しかし、開店前に行ったにもかかわらず、駐車する場所がない。
ようやく駐車の場所を見つけて、列を探すと、大型の建物をぐるりと回るほどの長さで「ああ、だまされた」と思った。しばらく待って中に入ると、店内にも列が。トイレットペーパーと水を買おうとする人の長蛇の列が同じように直線ではなく、ぐるりと回って待っている。数時間かけて買い物を終え、疲れ切って店を後にした。
需要増に追いつかないアマゾン
サンフランシスコでは、ターゲットやメーシーズ、ナイキなどが外出禁止令に先駆けて、店を閉めたり、営業時間を短縮している。高級店が並び、いつもは買い物客でにぎわっているユニオンスクエアもゴーストタウンのようだ。
コロナショックによって、株価は大暴落しているが、アマゾンだけは元気で、株価も上げている。同社は需要増を受けて、倉庫で働く人の時給を4月いっぱい時給15ドルと2ドル上乗せし、雇用者を10万人増やすという。
同社の労働者数は季節によって変動するが、現在の78万9000人の正社員とパートタイムではキャパを超えたようだ。アマゾンで買うモノが品切れになり、一部の配達に通常よりも時間がかかるようになっているにもかかわらず、ネットで品物を購入しようとする人が増えているのに対応しきれなくなったようだ。アマゾンの発表によれば、今回の施策にかかるコストは3億5000万ドルに上るという。
一方、シリコンバレーのハイテク企業などは次々と寄付を表明。フェイスブックが治療費関連で22億円(2000万ドル)、アップルが16億円(1500万ドル)、ビル&メリンダゲイツ財団は135億円(1億2500万ドル)出すという。
そして、ニュースを聞いているとトランプ大統領は、アメリカ国民に1人1000ドル配るとか。財源はどうするのか、グリーンバックを刷りすぎて、インフレにならないだろうか。在米住人の日本人ももらえるのだろうか……。
改装中の自宅の工事が止まったり、歯医者の予約が急に延期されたり、今はいろいろなことが起こるが、寄付などの思いやりを鑑み、やはりシリコンバレーに住んでいることはそんなに悪くはない、と再認識した。
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