一方で、前出の渡邊さんは「少なくとも4月までは影響はあるだろうし、先のことよりも、まず3月をサバイブできるかどうかだ」と繰り返す。
さらに渡邊さんは「もう少し先を見た場合、オリンピック特需はもう期待できないだろう」と話した。大使館から貸し切り利用の問い合わせも受けていたが、「そういうのも立ち消えになるだろう」と諦めムードだ。
先行きが見えないことに飲食店側は不安
宮崎の村岡さんは、「口蹄疫のときは終息宣言の基準が明確だったので、そこを目標に頑張れる面もあった。ただ今回は『とりあえず2週間の自粛、休校を』で始まって、2週間経ったら『あと1週間』という感じで、終息の基準が見えないままダラダラいきそうだ」と不安を口にする。口蹄疫は2010年8月末に終息宣言が出たが、持ちこたえられなかった老舗旅館や個人営業の有名店が夏に力尽きたという。
村岡さんは「今回だって、始まったばかりだ。夏前に息切れした店がばたばたいくのではないかと心配している」と話す。比較的楽観的な消費者サイドに対し、経営者側の見方は厳しい。コロナショックを乗り越えるための、飲食店の試行錯誤の日々が続く。
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