プリウスが抱える懸念、中古車でも人気沸騰だが電池劣化がアキレス腱に?

街の中古車店に電池磨耗の懸念

2003年発売の2代目プリウスも根強い人気で、年式が新しければ200万円前後で売れる。「発売当時の価格263万円に比べて、いまだに75%の値がつく例は珍しい」(鈴木詳一・ガリバー自動車研究所所長)。トヨタは新型発売と同時に2代目を189万円に値下げしたので、現行価格と比べればこちらも若干のプレミアムがついている。

中古市場でプリウス人気が改めて裏付けられた格好だが、新たな心配の種もある。ハイブリッド車が搭載する電池の性能についてである。

「電池って何年もつの」。ある中古車販売員は最近、客によくこう聞かれるという。「電池は2~3年で交換するという考えが根強く、劣化がいちばん気になるようだ」(販売員)。

電池は車の走らせ方によって寿命に大きなバラツキが出る。プリウスのメーカー保証期間は新車登録時から5年間・10万キロメートル。これを超えて生じるトラブルは自己責任で修理しなくてはならない。

プリウスの電池交換には十数万円がかかる。中古を買ってすぐ交換する羽目になってはたまらない。壊れはしなくとも、仮に劣化が進み、期待したほどの燃費が出なければユーザー側には不満が残るだろう。

トヨタ幹部は「ユーザーは普通、電池までは管理しないので、しょっちゅう交換しないで済むように作ってきた。発売から12年間で目立ったトラブルはないし、実際に8~9割のユーザーは電池を交換していない」と言う。

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