プリウスが抱える懸念、中古車でも人気沸騰だが電池劣化がアキレス腱に?

神奈川県内のトヨタ系ディーラー中古車部門担当者も、電池性能に問題は生じないと自信を示す。「うちで購入したプリウスを下取りする場合は、すべての車歴を把握している。業者から仕入れるときでも書類上の記録を詳細にチェックするし、古くても5年落ちくらいの車しか仕入れていない」。

ただし、こうしたメーカー系ディーラーで売買される中古車は、全体の3分の1程度にすぎないと業界では言われている。ほかの3分の1は整備店や個人間売買、ネットオークションで取引されており、残りはいわゆる街の中古車店で売買されるという。

ガリバーのような大手は買い取り時に詳細な品質チェックを施し、手厚い保証制度も備えているが、そうしたケースがすべてではない。

郊外の幹線道路には、街の中古車店が多く見られる。国道246号線沿いにある小さな中古車店には、平成15年式プリウスが115万円で売られていた。社長だという男性に電池の性能を尋ねると、「充電不足の表示ばかり点灯するようだとまずいが、これは大丈夫。(電池の磨耗を示す)データなんてないが、モーターの動作でわかる。心配ないよ」と胸を張ってみせた。

中古車がつまずくとブランド価値の低下も

中古車の売買は一定のリスクを伴うのが宿命といえるが、ガソリン車ならユーザーも走行距離でおおよそ品質を類推できた。しかし、ハイブリッド車にはユーザー側にそうした知恵が育っていない。ガソリン車に比べ情報が不足しており、人気先行の価格形成になっている。

業界関係者は「中古車の品質に満足できないユーザーが増えるようなら、ブランド価値そのものが下がってしまう。プリウスは新車販売復活の希望の星。そうした事態は自動車業界全体にとっても望ましくない」と話す。

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