春の大イベント、人事異動を賢く読み解く 「あの人、昇進だって」とうわさ話をする前に

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新方針に「ついていけない」人の残念な末路

ただ、ここまで書いてきたように

《担当役員が変われば、社員たちが求められる仕事ぶりは変わるもの》

なのです。ほかにも評価項目で重要視する点、残業に対する考え方など、求められる仕事ぶりには大きな変化があったようで、それに合わせて淡々と対応ができている社員と

「新しい役員の求める仕事ぶりにはついていけない」

と不満を口にする社員に分かれていきました。当然ながら「ついていけない」と不満を口にしている社員は重要なポジションから外されたり、低い評価で厳しい状況に陥っている人が多い状況になっています。

さて、厳しい状況になった人たちは、どうすべきだったのでしょうか? 新たな役員が着任する際に、求められる仕事ぶりを十分に理解していたのでしょうか?

① 求められる仕事ぶりを十分に理解して、変化に対応した
 ② 求められる仕事ぶりを十分に理解したが、変化に対応しなかった
 ③ 求められる仕事ぶりを十分に理解していなかった

おそらく①こそ、変化の激しいこれからの時代に求められるタイプ。もし仕事で活躍したいのであれば、自分の会社の役員人事に注目するだけでなく、その理由と背景を理解して、さらに、変化する点があれば対応するべきでしょう。

高城 幸司 株式会社セレブレイン社長

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たかぎ こうじ / Kouji Takagi

1964年10月21日、東京都生まれ。1986年同志社大学文学部卒業後、リクルートに入社。6期トップセールスに輝き、社内で創業以来歴史に残る「伝説のトップセールスマン」と呼ばれる。また、当時の活躍を書いたビジネス書は10万部を超えるベストセラーとなった。1996年には日本初の独立/起業の情報誌『アントレ』を立ち上げ、事業部長、編集長を経験。その後、株式会社セレブレイン社長に就任。その他、講演活動やラジオパーソナリティとして多くのタレント・経営者との接点を広げている。著書に『トップ営業のフレームワーク 売るための行動パターンと仕組み化・習慣化』(東洋経済新報社刊)など。

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