「英語を効率よく学ぶ人」が実践するLINE活用法 「難しい単語帳」は受験の時しか役に立たない
優先順位として、僕たちにはもっと先にやるべきことがある。それは、「シンプルな単語を使いまわす力」の向上だ。この能力があれば、難しい単語はひとまずは必要ない。僕たちがすでに知っている最低限の単語で、かなりのことが表現できてしまう。
そこで僕は、シンプルな組み合わせで伝わる「日常英会話フレーズ集」を作ることを決めた。それが「LINEデジタル単語帳」だ。当初は“get off”の例で述べたように、インターネットで調べた「シンプルな組み合わせで伝わる日常英会話表現」をノートにメモしていた。
しかしある程度たまってくると、管理がしづらい、検索ができない、見にくいなど、さまざまな問題が発生した。なにか単語帳を自作できるアプリなどはないか……と探していると、僕は身近なところに最高のツールを発見した。
LINEを使ったデジタル単語帳の作り方
それは、「LINE」だ。実はLINEでは「自分ひとりだけのトークグループ」を作ることができ、これを「自分専用のメモ」のように使うことができる。この機能を使うと、
・制限なく書き込める
・LINEは毎日使うので、復習が生活の一部になる
と、メリットだらけなのだ。いまから、「LINE」を使った「デジタル単語帳」の作り方を説明する。
《手順1》LINEにふたつの自分専用グループを作る
まずは、「自分ひとりだけのトークグループ」をふたつ作る。ひとつはまとめ用、もうひとつはメモ用で、僕はそれぞれ「Phrase Stock」「フレーズの種」と名前をつけた。
《手順2》「コレ英語でなんて言うんだろう」をメモする
日常生活の中で、「コレ英語でなんて言うんだろう」と言うフレーズに出くわしたら、「フレーズの種」にひとまずメモする。
例えば、先ほど例に出した「どの駅で降りればいいか」を駅員さんに尋ねる場面で、僕は「降りる」が言えなかった。そこで、フレーズの種に「電車を降りる」と書き込む。
このとき「トロントの○○駅で言えなかった言葉」のような具体的なメモを添えるのもいい。僕たちは「ドラマ」のあるフレーズほど覚えられる。
また、この習慣は日本にいてもできる。日常で起こる出来事をすべて「これ、英語ではなんて言うのだろう?」と考える癖をつければいいのだ。
例えばトイレットペーパーがなくなったとき「トイレットペーパーがなくなるって英語でなんて言うんだろう?」と考える。わからなければ「フレーズの種」にメモする。
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