「英語を効率よく学ぶ人」が実践するLINE活用法 「難しい単語帳」は受験の時しか役に立たない

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《手順5》絵文字付きでまとめる
最後に「Phrase Stock」へ投稿するのだが、次のようにまとめることをオススメする。

(1)絵文字をつける
絵文字をつけ、視覚的にも覚えやすくすることで定着率を上げる。必ずしも単語とリンクする絵文字でなくても、自分がその単語に出合ったときのドラマがわかる絵文字であれば構わない。

(2)オリジナル例文 
次に、実際に言いたかった「オリジナル例文」を書き込む。自分で作った例文が文法的に正しいか不安であれば、「オンライン英会話」で添削してもらおう。

(3)「場面」や「知識」のメモを書く
この単語にドラマを加えるため、「こんな場面で言えなかった」というメモを残しておくのもオススメだ。そうすると、次に似たような場面に出くわしたとき、瞬時にこのフレーズが出てくるようになる。

また、英英辞書で調べた「知識」もここにメモする。「自分なりに調べあげた形跡」がその人にとってのドラマになり、記憶に残るのだ。

LINEトークルーム画面(画像:『英語日記BOY』(左右社)より)

目指すは「急がば回れ」

以上が「LINEデジタル単語帳」の作り方だ。ちなみに、LINEにまとめれば、検索機能を使って以前書き込んだ単語を一瞬で調べることもできる。

『英語日記BOY~海外で夢を叶える英語勉強法』(左右社)書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。

たったひとつの英単語に対してかなり丁寧に調べあげるこの方法は「今日は100単語覚える」といった従来の方法とは真逆であり、こんなペースで間に合うのか、と心配になる方がいるかもしれない。

しかし、勢いで覚えたその100単語を、日常生活で実際に使いこなしていくイメージは湧くだろうか? 「今日は○○個終わらせること」が目的になっていないだろうか?

急がば回れなのだ。「なんとなく100個知っている状態」よりも「絶対に使いこなせるひとつを積み重ねる」ことを目指そう。

新井 リオ Designer/Illustrator

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あらい りお / Rio Arai

1994年生まれ。立教大学社会学部卒。19歳から独学で英語とデザインを学ぶ。2016年カナダに渡り、フリーランスデザイナーに。「英語日記」による勉強法をつづったブログが、約2年にわたり「英語 独学」Google検索1位(累計300万PV)を記録。ロックバンドPENs+のボーカルとして、2012年に日比谷野音で開催された閃光ライオットに出場。

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