家事・育児・介護に専念する30代男性の幸福度 同じ会社で働く妻と「収入金額」は同じだが…

✎ 1〜 ✎ 5 ✎ 6 ✎ 7 ✎ 最新
拡大
縮小
仕事を続けながらも、子育てと介護、家事全般をこなすという、ほとんど主夫の大森さん。ダブルケアを乗り越えるヒントとは? (筆者撮影)
子育てと介護が同時期に発生する状態を「ダブルケア」という。ダブルケアについて調べていると、子育てと介護の負担が、親族の中の1人に集中しているケースが散見される。

なぜそのような偏りが起きるのだろう。

連載第6回は、初の男性の事例だ。産後、産休・育休を経て、奥さんが職場復帰した後から、家事・育児全般を担当。昨年自身の父親が倒れてからは、キーパーソンとして介護に携わってきた男性の事例から、ダブルケアを乗り越えるヒントを探ってみたい。

父親が脳梗塞で倒れた

「え! 父さんが救急車で運ばれた?」

岐阜県在住、30代の大森亮さん(仮名)は昨年、母親から突然の電話を受け、思わず大きな声を出した。長男である大森さんは、いずれは両親の面倒を見るつもりで、実家からそう遠くないところで暮らしている。時々行き来しているし、70代になったばかりの父親はまだ元気だと思っていたので、まさに青天の霹靂だった。

この連載の一覧はこちら

聞けば、前日に出先からの帰り道で、父親は突然目が見えにくくなり、帰宅してから病院を受診。病院ではCTを撮ったが、画像からはとくにおかしいところは見つからず、帰宅。しかしその翌朝、いつも起きてくる時間になっても父親が姿を見せないので、様子を見に行った母親が異変に気づき、救急車を呼んだのだ。

父親は、脳梗塞だった。前日に目が見えにくくなったのは、「虚血性脳梗塞(一過性脳虚血発作)」といって、症状が一時的に起こり、短時間で消失するタイプの脳梗塞だったため。CTに何も映らなかったのもそのせいだった。大森さんが急いで病院へ駆けつけると、「最初の1カ月は安定しないので、いつでも連絡が取れるようにしておいてください」と医師から言われる。

次ページ父親は全介助が必要だった
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
パチンコ、「倒産」と「リストラ」ドミノの深刻背景
パチンコ、「倒産」と「リストラ」ドミノの深刻背景
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
イオン、PB価格据え置きの「やせ我慢」に募る憂鬱
イオン、PB価格据え置きの「やせ我慢」に募る憂鬱
「イトーヨーカドー幕張店」激戦区の大改装に差した光明
「イトーヨーカドー幕張店」激戦区の大改装に差した光明
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT