1000人調査で見えた「理系院生」の就活のリアル

「自由応募でコンサル」増加、推薦効力薄い?

専門性が高い理系の大学院生はどのような就職活動をしているのだろうか(写真:D&M.CLIPs/PIXTA)

新卒採用に関する調査は多いが、理系大学院生だけを対象にするデータは少ない。もちろん学生アンケートには文系、理系の属性別データはある。だが、理系就活は文系就活とかなり異なっており、理系学生の意識まで見える調査は少ない。

今回紹介するのは理系、しかも院生(修士)のみを対象としたアンケート調査だ。調査は2020年1月20日~2月3日、HR総研と理系学生専門の就活サイト「LabBase(ラボベース)」を運営するPOLとが共同で行った。回答数は1061人。

「LabBase」は、理系特化型スカウト採用サービスで、運営のPOLは2016年9月設立とまだ若い。しかし、同社のホームページによると上位大学の理系院生4人に1人が登録している。そのため、1000人規模の理系院生を対象にした調査が可能になっている。

専門性が重視される理系

調査の項目は多岐にわたるが、今回紹介するのは「大学院生になって参加したインターンシップ先の選定基準は、学部の頃から変わったか」と、「第1希望の企業に対する就職活動は、自由応募か推薦応募か」の2項目だ。このような設問を行う理由は、理系院生には特殊性があるからだ。

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文系と理系の就職はかなり異なっている。1番の違いは専門性だろう。文系では学生の専門性が問われることは少ない。経済学部、法学部、文学部、教育学部は代表的な文系学部だ。

語学は共通かもしれないが、それぞれの専門科目はまったく異なっているはずだ。しかし、企業が採用にあたって文系学生が学んできた専門分野を問うことはほとんどなく、面接官はガクチカ(学生時代に力を入れたこと)やアルバイト経験などを熱心に聞いている。

文系学生の大学院進学率は高くない。仮に院に進んで専門性を高めても、就職の際には評価の対象にあまりならない。それどころか、コンサルなどの一部の業界を除き、院生の就職は学部生よりも不利だとされる。年齢や初任給の高さがネックとなるようである。

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