「開花寸前」の分野こそ将来伸びるといえる理由 2020年以降に伸びるビジネスの見極め方

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いくつもの「時代が始まる場所」でキャリアを築いてきた尾原和啓さん。これから開花するビジネスの見極め方や、20代のうちに“開花寸前の場所”に身を置くことについて伺った(写真:20’s type編集部)

「どこに転職したいか」を考えるとき、つい今話題の企業や盛り上がっている業界に目が行きがちだ。しかし、今注目されている企業だって、かつては「冷ややかな目で見られる会社」だった。

例えば、ZOZOTOWNは「ネットで服を買うなんてありえない」と言われる時代に始まったし、最大手YouTuber事務所のUUUMだって始めは「動画でお金が稼げるなんて怪しい」と世間の反応は冷ややかだった。

すでに盛り上がっている業界もいいけれど、そういった“将来開花するであろう場所”に黎明期からチャレンジすることの面白さやうま味も、きっと大きいはずだ。

そこで今回は、これまで12回の転職を重ね、リクルート、Google、楽天の黎明期に事業に参加し、まさに「時代が始まる場所」に身を置きながらキャリアをアップデートしてきた尾原和啓さんにインタビュー。2020年以降に開花するビジネスを見極める方法や、転職によって20代のうちに“開花寸前の場所”に身を置くことの重要性、面白さについて聞いてみた。

開花寸前の場所は「全部」を学びやすい

僕がこれまで「始まりの場所」をいくつも経験してきて思うことは、「開花寸前の場所はまだ世界が小さいので、全部を学びやすい」ということです。

本記事は新世代の「働く力」育成メディア20’s type(運営:キャリアデザインセンター)からの提供記事です。元記事はこちら

今では信じられないかもしれませんが、僕が立ち上げに参画した『iモード』は当時、携帯電話の画面上に表示できるデータ量はたった2キロバイトでした。当然、やれることは限られるわけです。ところが今や、モバイルウェブの世界ではHTMLの知識は必須ですし、画像だけでなく動画、WEBだけでなくアプリも扱える必要があります。

市場を風船に例えると、風船が小さいうちは周りを一周するのは楽なんです。だからこそ、風船が膨らんで大きくなる前に一周しておいたほうがいい。そうすると、市場が大きくなってもそのビジネスを360度理解できる人間になるんですね。

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