スマホの画面ロックが即突破されてしまうワケ 元警部が教える、こんなに怖いスマホ犯罪
例えばセキュリティー企業のスプラッシュデータが毎年発表している「最悪のパスワード・ワースト100」(2019年版)によれば、1位から10位までは次のようになっています。
単純な数字の羅列、「iloveyou」に類する英語のフレーズは絶対に避けなければいけません。
加えて、自分や家族の誕生日、自宅や実家の電話番号などをPINコードやパスワードに設定する人もよく見かけますが、これも危険。
悪意ある人間は、スマホの画面ロックを解除しようとする際、真っ先に持ち主の誕生日を入力します。スマホケースのポケットに免許証を入れていたり、保険証の入った財布と一緒に落としたりすれば、それだけで命取りといえます(同様の理由で、SNSに誕生日を公開することも危険です)。
指紋認証や顔認証も完璧ではない
PINコードが万全とは言えないならば、指紋認証や顔認証を使えばいい、と思われた方。その油断も危険かもしれません。
指紋認証は、眠っている際に指を押し当てられて解除されてしまったケースが報告されています。カップル間では割とたやすく突破できてしまうでしょう。
また、一度突破できれば、自分の指紋を狙った人物のスマホに登録することもできてしまいます。設定から確認をしなければわかりませんし、元々自分の指を複数登録している人は、登録数が増えたことにも気づきにくいでしょう。
破局の気配がした際に、パートナーのスマホに自分の指紋を登録し、破局後も監視している――といった例もあるわけです。
さらに、顔認証も現時点では完璧ではありません。
オランダの消費者保護機関「Consumentenbond」が110台のスマホを調査したところ、42台のスマホの顔認証ロックがよく撮れているポートレート写真で開いてしまったことが報告されています。
今後、技術は上がるはずですが、寝顔でロックが解除できてしまったという報告もありますので、生体認証も完璧とは言えないと認識しておくべきです。
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