スマホの画面ロックが即突破されてしまうワケ 元警部が教える、こんなに怖いスマホ犯罪

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万が一明日スマホを失くしても大丈夫なよう、ロックをかける必要がある。寝ている間に解除されてしまうなど、指紋認証・顔認証も完璧ではない(写真:O_Lypa/PIXTA、写真はイメージ)

映画『スマホを落としただけなのに』の続編も封切りとなるこの2月、改めて皆さんのスマホのセキュリティーは万全でしょうか?

昨年は、SNSを入り口とした犯罪被害がとくに取り上げられ、SNSの危険性について報道される機会も増えましたが、その前段階として、まずスマホのセキュリティー自体が脆弱なほうが目につきます。

例えば、その基本にして代表的なものがスマホの画面ロックです。年配の方の中には、画面ロックそのものをしていない方もまだ目立ちます。

警視庁の調べによれば、2018年にスマホや携帯電話を失くしたと届け出があったのは25万7718件、また拾ったと届け出があったのは15万6071件(警視庁「遺失物取扱状況(平成30年中)」)です。

つまり、都内だけで差し引き10万1647台が1年間のうちに失くしたまま消えてしまっているわけです。

スマホには、持ち主の名前・電話番号・メールアドレス・生年月日はもちろん、写真・動画・メール内容・通話履歴・連絡先・自宅や職場の位置情報、スケジュールなどの個人情報が詰まっています。

そこにはクレジットカード・電子マネー・キャッシュレス決済などお金に関する情報もあるでしょうし、家族・恋人、友人・知人などの情報や、大なり小なり仕事関係の情報も入っているはずです。

自分だけではなく、周りのすべての人に迷惑をかけかねないことを自覚して、万が一明日スマホを失くしても大丈夫なロックをかける必要があるのです。

画面ロックをしたのに、突破される人がやりがちなこと

では、画面ロックの設定さえしていれば安心かというと、そういうわけでもありません。というのも、脆弱なロックではすぐに突破されてしまうからです。

現在、スマホの画面ロックは、iPhoneの場合は6桁の数字のPINコードや、任意の桁数の英数字のパスワード、機種によって指紋認証や顔認証が利用でき、Androidの場合も、数字のPINコード、英数字のパスワード、指で形をなぞるパターン認証のほか、やはり機種によって指紋認証や顔認証が利用できます。しかし、このPINコードやパスワードが安易なものであることが多いのです。

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