渋野日向子がゴルフ界に与えた絶大な経済効果

2019年はまさにシンデレラストーリーだった

ただ、用品用具契約は、優勝すればボーナス契約するところもあり、国内4勝、海外メジャー1勝で5000万円以上のボーナスが出たと推定できる。スポンサー関連も1億円程度と推定できる。さらにスポンサーになりたい企業は列をなしているだろう。

また、このオフシーズン正月番組にも多く出演し、これだけ人気となっているので、1本あたりの出演料は100万円以上に高騰していることは間違いない。極めつけに、年末恒例のNHK紅白歌合戦2019年の審査委員に選ばれたことをみてもその人気ぶりがわかる。

賞金と合わせれば3億円以上の稼いだことになる。されにこれからCMのオファーがあるだろうから、受けるか受けないかは別にして、出演料は1本あたり数千万円になるだろう。所属先がRSK山陽放送からサントリーに変わり、これだけの活躍で契約金が高騰していることは想像に難くない。

ゴルフ界への経済効果は?

クラブ契約先のピンゴルフジャパンの岡田健二副社長にゴルフクラブの売り上げを聞いたところ「渋野選手が優勝する前の1~7月は契約選手の活躍、商品の評価が高く、国内は前年比120%であったが、全英女子オープンで優勝した後は前年の倍以上で、1~12月で前年比160%であった」という。

金額は公表してもらえなかったが、クラブの売り上げから渋野効果が大きかったことを明言していた。PING(ピン)ゴルフは創業60年で、グローバルでも2019年は過去最高の売り上げを記録した。この売り上げも公表されていないがアメリカの調査会社D&B Hooversによると3億2200万ドル(350億円)と推定されている。日本市場は世界市場の2割程度70億円と推定すると、渋野効果は10~20億円だろう。ウエアの契約先であるBEAMS GOLFも渋野着用モデルが売り切れるなど、好調だ。

渋野日向子が8月の全英女子オープンに優勝して、女子トーナメントのギャラリー数は急上昇し各試合平均5000人近く増加している。9月開催の国内メジャー日本女子プロゴルフ選手権は過去最高となる4日間3万5719人のギャラリーが来場し、前年比で1万5000人以上増加し、10月の日本女子オープンは4万6165人で前年比2万人以上プラスであった。

年間を通じてみると68万2868人と過去最大を記録した。2018年が55万7374人で、プラス12万5494人増。入場料や飲食、交通費など1人当たり1万円とすると、約12億5000万円の経済効果とみることができる。

さらに渋野が全英女子オープン優勝後、参戦したトーナメントのテレビ視聴率もNEC軽井沢72、ニトリレディス、女子プロ選手権、東海クラシックと昨年に比べ倍以上となっている。

NEC軽井沢での視聴率は4.6%⇒12.3%、最終戦のLPGAチャンピョンシップは4.6%⇒13.6%と3倍の伸びで(トーナメント振興協会調べ 関東地区 日曜日)あった。渋野の出場していない試合は昨年とほぼ変らないので、渋野効果は間違いない。視聴率1%は億単位の価値があるといわれているので、莫大な経済効果である。このフィーバーは女子では宮里藍の登場以来だ。

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