渋野日向子がゴルフ界に与えた絶大な経済効果 2019年はまさにシンデレラストーリーだった

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LPGAのホームページのアクセス数は渋野が優勝する前までは、7000万ページビューが平均であったが、優勝後は1億ページビューを超え、多い月は1億6000万ページビューに達したとのことである。1つの競技のホームページが月間1億ページビューを超えていることは凄いことである。ホームページの価値まで急上昇させたのだ。

渋野日向子がゴルフ界に及ぼす波及効果

渋野は子供好きであることを公言している。全英女子オープンで優勝した後からは、トーナメント会場に子供たちの姿が多く見られるようになった。また、ギャラリーも渋野が出場する試合が確実に増えている。全英女子オープンの時のように、笑いながら、ギャラリーとハイタッチできる状況ではなくなったが、渋野は子供たちからの声かけやサインには笑い顔で応じている。

宮里藍が2003年にアマチュアの高校生でツアー優勝し、プロ入りし女子プロブームが起こった。その宮里藍に憧れて、ゴルフを始めた世代が、まさにいま活躍している渋野日向子、畑岡奈紗に代表される21歳のいわゆる黄金世代である。渋野に憧れ、ゴルフを始める子供たちの中から、第二の渋野日向子が生まれるかもしれない。おおきな波及効果が期待できる。宮里藍と同じサントリー所属になったことも、後押しするだろう。

本にできるよ。と色紙に書いた渋野日向子(筆者撮影)

渋野は年末のLPGAの表彰式の後、記者の「今年を表す言葉は何か?」という問いに対して「本にできるよ。もちろん自分では書けないので誰か書いてください」と周囲を笑わせながら答えた。

まさに、自分自身も想像しなかった、シンデレラストーリーの1年だった。2020年はオリンピックイヤーである。今年の目標に「東京五輪」を上げている。

オリンピックに出場できるゴルフオリンピックランキングは1月30日時点で、畑岡奈紗4位、渋野日向子11位、鈴木愛13位である。15位以内であれば、1か国4名まで出場できる。最終決定は6月30日のランキング。この3名が揃ってオリンピックに出場でき、金メダルを目指してほしい。

(文中一部敬称略)

嶋崎 平人 ゴルフライター

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しまさき ひらと / Hirato Shimasaki

1976年ブリヂストン入社。1993年からブリヂストンスポーツでクラブ・ボールの企画開発、広報・宣伝・プロ・トーナメント運営等を担当、退職後、ライターのほか多方面からゴルフ活性化活動を継続。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。

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