「au三太郎」の自由なCMが今年も1位獲得の強み 富士フイルムや花王、期間限定CMも人気に!
年末年始にヒットしたCMの傾向は?
年末年始には企業としてのメッセージを打ち出すCMをはじめ、季節感や放送する番組の内容に合わせたスペシャルCMが数多く誕生する。2020年はどのようなCMとともに幕を開けたのか、本年1回目となるCM好感度調査の上位作品の顔ぶれとヒットの傾向を紹介したい。
1位に輝いたのは今年もKDDI『au』の新作だ。アメリカのスタンダードナンバー『The Entertainer』を注目のロックバンド Half time Oldがアレンジした曲に、クリエイティブディレクターの篠原誠氏による前向きで開放的な歌詞を乗せている。軽快な楽曲に合わせ、今年は「みんな、自由だ」をテーマにおなじみの「三太郎」メンバーが既成概念にとらわれず“自由”に過ごす様子を映した。
スタートラインに一列に並び徒競走をするかと思いきや、桃太郎(松田翔太)以外はスピードも方向もまったくバラバラ。川には大小さまざまな桃がたくさん流れ、光る竹の中から親指姫が現れるなど、昔話の設定もお構いなしの自由奔放さ。最後は全員が「みんな、自由だ。」と書かれた旗の前で思い思いの方向を指さしてポーズを決めるというストーリーだ。
CM好感度調査のモニターからは「ポジティブな生き方をしようと思う」「みんな幸せそうに自由に過ごしていていい気分だった」といった感想が寄せられ、人々の背中を押すメッセージが好評価を得た。
2位には大みそかまで放送された日清食品『どん兵衛』のCMがランクイン。星野源演じる男性がこたつでうたた寝をする“どんぎつね”(吉岡里帆)に年が明けてしまったとうそをついて、からかうストーリーだ。「年越しも、年明けも。」のコピーでそばとうどんを合わせて訴求した。
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