中国が進める「1国2制度」は台湾では不可能だ 「ひまわり学生運動」リーダーが語る総統選

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北京当局には、「台湾の民心のメインストリームを直視せよ」と訴えていきます。不当な台湾への浸透策略や破壊工作、介入、さらには軍事的な圧力を北京当局が放棄してこそ、台湾と真摯な対話と往来を通じた両岸の平和的なコミュニケーションが可能なのです。

蔡総統はとても実務的で、穏健なリーダーです。無謀な政策実行はしない人です。中国との関係について民進党全体が共通しているのは、2019年9月28日で決議した「社会と共に歩み、全世代がともに勝つ」(「社会同行、世代共贏」)という決議文です。

すなわち、対外関係において台湾は中国との関係を重要な関係だと見なしますが、それはあくまでも対外関係の一部です。すべての問題を中国との関係において考えるのではなく、われわれは対外関係の健全な発展に注力していくということです。

日本との交流を強化していく

――2016年に蔡総統が就任して以降、台湾と日本の関係はより深まったと評価されています。民進党は今後、日本とどのような関係を築いていきますか。

われわれは日本社会のあらゆる分野、与野党問わず、日本のすべての政党との関係を発展させることを望んでいます。民進党が窓口となる民間交流を推進することで、台湾と日本の友好関係をさらに深めたいと考えています。また日米間の安保関係における台湾の役割も維持していきたいと考えています。

経済的にも、日本との交流を強化します。民間での文化交流は日常茶飯事になり、ずいぶんと関係が深まりました。台湾と日本はもともと中央政府と自治体との関係が深く、強固な関係です。われわれはこのような協力関係をさらに推し進め、台湾と日本の関係を発展させていきます。

楊虔豪 台湾人ジャーナリスト
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