中国が進める「1国2制度」は台湾では不可能だ 「ひまわり学生運動」リーダーが語る総統選
――林副秘書長自身が中心人物となった「ひまわり学生運動」から6年が経ちました。台湾はよい方向へ進んでいると考えますか。
よい方向に進んでいると思います。改革はまだ始まったばかりです。次の4年間は、その成果を出せるように努力すべきです。
社会運動と政治の最大の違いは、政治は多方面での協調を必要とするということです。他部署間との折衝や交渉、コミュニケーションなど、そのような困難に直面します。政治はそのような困難を突破しなければなりません。一方で、社会運動家らは1つのイシューに専念し、問題解決を図ることができます。
「1国2制度」は受け入れられない
――香港の混乱状態はまだ収束していません。今後、香港や台湾に対して中国がさらに圧力をかけるような事態になれば、民進党政府はどう動きますか。
中国との関係にはいくつかの方針や路線が存在します。それを維持していきます。蔡政権はこれまで、両岸の現状と平和安定を破壊していません。蔡総統は非常に慎重な人です。現在は、台湾の対外関係強化と軍事・国防力の強化を実践しています。未来の両岸関係においても、この路線を継続していきます。
もう1つは、われわれは「一つの中国」「92コンセンサス」、そして「1国2制度」は受け入れられないということです。これらは中国当局と国民党が、台湾に対してつねにごり押しし、あくまでも「受け入れよ」と強要してきたことです。しかし、今回の選挙結果は、800万超の民心はこのような主張を拒否することをはっきり示しました。
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