これが先輩就活生が語る「内定獲得の王道」だ 準備は早めに、ウソでも「第一志望」と答えよ

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就活では気持ちを平らかに持つことが重要だ。人事によると、緊張している学生は入室のときからわかるそうだ。上がってしどろもどろになっている学生を「気の毒」「かわいそう」と思う人事は多い。

「ここに絶対受かりたい」と強く願うほど緊張してしまう。無料で参加できるイベントだと思えば、緊張も少しは解けるだろう。

「就職活動は、大学受験とは異なり、無料で受験をすることができるので、少しでも興味のある企業はぜひ受けるべき」(理系・旧帝大クラス)

「企業説明会やインターンシップにはより多く参加すること、ネットではなく生の声の情報交換をすることをオススメする」(文系・その他国公立大)

面接で正直に話すと落とされる

キャリアセンターの就職ガイダンスでは「自分を作るな」「うそで飾るな」「志望動機を正直に話せ」と学生に指導する。ところが、就活が面接の段階に入っていくと、「うそをつくことに慣れるべき」という学生が多くなる。理由は単純。正直に話すと落とされるからだ。

「最終面接では、うそでも第一志望ですと言うべき。自分は最終面接で少しでも迷っている素振りを見せた企業はほとんど落ちた」(理系・上位国公立大)

「うそでも第一志望と言わないと落とされることがある」(理系・旧帝大クラス)

こういうコメントを読むと、若者らしい正義感を感じる。自分の気持ちそのままを言わないことを「うそ」と書き、本来は避けるべきことだが、正直に言うと落とされるのでうそを言うというが、道徳的にそれほど悪いことなのか? 内定獲得のためにはやむをえないと思う。もっとも「第一志望でうそを言う学生が多い」と怒る人事は確かに多い。

また、面接では、相手にいかに好感を持ってもらうかが重要。「笑顔で声も普段より少しだけ高め」は実践的なアドバイスだ。

声の高低は相手への印象をかなり左右する。多くの人は気づいていないかもしれないが、われわれは赤ん坊をあやすとき、幼児に接するときに無意識に高い声を出している。犬は威嚇するときに低い声でうなるが、人間も低い声で話すと相手を圧迫することになるので好かれないことが多い。

「自分をいかによく見せるかに限る」(文系・早慶大クラス)

「第一印象には気をつけて、笑顔で声も普段より少しだけ高めにした」(理系・中堅私立大)

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