「米vs.イラン」NY在住者の偽らざる受け止め方 全米最大の都市は一連の事態にどう反応したか
実際に、1月6日、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は、司令官殺害について「アメリカの決定だ」と述べ、同盟内で議論した決定ではないと強調。ミシェル欧州連合(EU)大統領も、「暴力、挑発、報復の循環の停止を」と訴えている。
2001年のアメリカ同時多発テロ事件で約3000人の犠牲者を出したニューヨーク市のビル・デブラシオ市長はツイートを連投。
Worried for our city + our nation. Without the approval of Congress, the US Government effectively declared war on Iran tonight. The American people had no say in the matter, despite voting time + again to stop endless wars + bring our troops home. This one will not end soon.
(ニューヨークとこの国を心配しています。アメリカ政府は、今夜、議会の承認なしに、イランとの戦争を事実上宣言しました。アメリカ国民は終わりのない戦争をやめ、兵を取り戻すための発言権も与えられませんでした。終結には時間がかかるでしょう)
Have spoken with Commissioner Shea + Dep Commissioner Miller about immediate steps NYPD will take to protect key NYC locations from any attempt by Iran or its terrorist allies to retaliate against America. We will have to be vigilant against this threat for a long time to come.
(ダーモット・シア・ニューヨーク市警察コミッショナーおよびジョン・ミラー副コミッショナーと、イランによるアメリカへの報復の試みから、ニューヨークの主要な場所を守るための措置について話し合いました。今後長い間、この脅威に対して警戒する必要があります)
「単なる戦争プロパガンダ」との批判も
このツイートに対しては、安堵を示すコメントもあったものの、「ニューヨークに差し迫った脅威があると信じる理由はない」「暴力を扇動し、ニューヨークのイラン人を危険にさらす」「人々を恐怖に陥れるための、単なる戦争プロパガンダ」といった批判的なコメントもあふれていた。
最も熱く語ってくれたのは、音楽関係の仕事をするワシントンD.C.から来たという男性。「これは、トランプの弾劾裁判についての記事から国民の目をそらせるための作戦ではないかと疑っている。共和党がよく使うトリック。すべての情報が嘘に聞こえるね。トランプが危険な男であることは初めからわかっていたんだ。彼のはったりは、イランとイラクに見抜かれ、しっぺ返しを食らうことになるだろう。アメリカ人の悪夢が現実のものになろうとしている」と憤った。
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