「みんクレ」元社長が裁判でぶちまけた恨み節 証言台で金融庁や東京都の「政策ミス」を告発
同一企業であるにもかかわらず、別の企業であるかのように投資家を惑わす表記をしたのはなぜなのか。
法廷で白石氏は、みんクレの貸金業登録先(監督官庁)であった東京都の指導があったからだと証言した。
都庁からの指導はあった
原告側弁護士 「(融資先である関連会社の表記を)CからDに変えなさい、DからFに変えなさいと、そういう指導が都庁からあったのか」
白石氏 「アルファベットを変えなさいよという指導は、正直ありました。(2016年)6月のころに」
被告側弁護士 「都庁からの指導ではアルファベット表記をやめなさいと言われた? それともAからBに変えなさいというものだった?」
白石氏 「私は金商法の観点から透明なほうがいいと思っていたので、もう少し具体的に開示できないかと交渉していたが、『ダメだ、ダメだ』の一点張りだった。最終的にはアルファベットも同じようにみえるので変えなさいという指示があった」
裁判官 「同一の貸付先であってもアルファベットを変えなければいけないとの指示を都庁から受けた?」
白石氏 「(2016年)6月くらいに一般投資家なのかわからないが、誰かから『みんなのクレジットの融資先にあるこの会社って親会社じゃないか』といった問い合わせが都庁に入ったようで。それで都庁が血相を変えてアルファベットの表記ももうちょっとぼやかしたほうがいいと」
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