地元の足「ローカル船」やバスで旅する愉しみ

情報の少ない生活路線にどうやって乗るか

広島県の竹原と大崎上島の垂水港を結ぶフェリー(筆者撮影)

数年前、晴れた冬の朝に佐世保港を歩いていると、小型船が桟橋に到着し、通学の高校生がわらわらと降りてくるのが見えた。西海市の半島や近隣に浮かぶ島々からやってきたのだろう。その何気ない日常風景に心をひかれた。

公共交通機関を利用する旅を続けていると、生活路線や生活航路と呼ばれる、コミュニティーバスや島々を巡る船に乗ってみたくなる。

概して情報は少なく、土地勘のない外部の人間が利用するにはわかりづらい。そもそも地元の人々のためのものなので、それで十分なのだとも思う。何とか地図と照らし合わせ、少ない本数をうまく使うことに成功すると、得も言われぬうれしさを感じる。

ある程度旅慣れた人でないと難しい面もあるが、今回はコミュニティーバスや、島々を巡る船をうまく利用するコツを紹介する。

ローカル船とバスで行ってみよう

私はサッカーJ2リーグのジェフユナイテッド市原・千葉を応援している。アウェイ観戦にも熱心に出かけており、毎回どのような経路で向かうか検討することも楽しみの1つだ。2019シーズンの開幕戦は、日曜日のアウェイ愛媛戦であった。

今回たどったルート(筆者作成)

以前、呉にあるバーのマスターから、呉市の大崎下島に御手洗という、江戸時代に栄えた港町の保存地区があると聞いたことが、頭の片隅に残っていた。愛媛の松山へは呉からフェリーがあるので、前日は呉に泊まればいい。

調べると、御手洗へは「とびしまライナー」という、広島バスセンターから呉を経て向かう高速バスで行くのが一般的なようであった。

けれども地図を眺めていると、広島の竹原から出るフェリーで大崎上島に渡り、島内のバスと船で大崎下島にたどり着けることに気がついた。竹原までは広島空港から乗合ジャンボタクシーが出ている。このルートをたどってみることにした。

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