地元の足「ローカル船」やバスで旅する愉しみ 情報の少ない生活路線にどうやって乗るか

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これらのバスや船の情報は決して多くない。どのように調べて乗車、乗船したらよいのか。

【下調べのコツ】
●市町村や島のサイトにアクセス、交通機関を探し、目的地に向かう路線や航路を把握。さらに地図(グーグルマップやマピオンなど)と見比べながら全体を把握
●バスや船の時刻を調べる。概して1日数本のため、時刻に自分の行程を寄せる
●土日の運行に注意。ただでさえ少ない本数が土日は大幅に減り、場合によってはまったく運行がないことも
●バス停、乗船場の位置を確認。地図はマピオンがよい。とくにバス停は位置だけでなく名称まで掲載されている。なお、立ち寄りたい場所の近くにバス停があるかどうか調べる際も上記理由によりマピオンが有効
●バスの時刻検索アプリも併用する。私はバスNAVITIMEをよく使っている。ただし、バス会社発行の最新時刻表を正として、確認用に使うのがよい
●バス停や港との間での徒歩移動など、距離測定アプリで目処をつけておく

さて、御手洗への行程は、広島まで飛行機を利用し(前回記事のダイナミックパッケージ利用)、その先は

・広島空港→竹原港<ジャンボタクシー>
・竹原港→大崎上島・垂水港<山陽商船フェリー>
・垂水港→大崎上島・明石港<おと姫バス(コミュニティーバス)>
・明石港→大崎下島・小長港<しまなみ海運>

と見当をつけた。小長港から御手洗までは2km弱なのでちょうどいい散歩コースだ。宿泊地は呉駅近く。翌朝のフェリーで愛媛に向かう。

さっそく寄り道の誘惑が

2月23日土曜日、早朝に羽田を発った。広島空港8時45分発のジャンボタクシーは、当初数人の客がいたが、終点の竹原港で降りたのは私1人だった。大崎上島・垂水港行きフェリーに乗船すると、客はまばらなのにずいぶん車が載っている。怪訝に思ったら、みな運転席に座っているのだった。大崎上島までは25分である。

大崎上島のコミュニティーバス(筆者撮影)

大崎上島には10時前に上陸。すぐ接続する明石港へのコミュニティバスがあったが、近くに11時に開く食堂があったのでそこで早めの昼食と考え、島を散策することにした。次のバスは11時29分。明石港に12時に到着、13時10分の船で小長港に向かい、御手洗を見学する算段だ。

バスを見送り、島の情報を探しに待合室に入った。

と、日帰り温泉のポスターが貼ってある。ホテルの施設を利用できるようだ。しかもバスの経路の途中であった。見送ったバスに乗っていれば入浴と食事の時間が取れたのに、と後悔した。

仮に次のバスで温泉に立ち寄ってしまうと、その後の便で明石港到着は14時3分。小長港行きの船は15時22分発で、これだと肝心の御手洗を散策する時間がなくなってしまう。竹原港から明石港を経由して大崎下島の大長港(小長港近く)に至る別の高速船も確認したが、こちらは明石港13時42分発で間に合わない。

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