地元の足「ローカル船」やバスで旅する愉しみ 情報の少ない生活路線にどうやって乗るか
これらのバスや船の情報は決して多くない。どのように調べて乗車、乗船したらよいのか。
さて、御手洗への行程は、広島まで飛行機を利用し(前回記事のダイナミックパッケージ利用)、その先は
・竹原港→大崎上島・垂水港<山陽商船フェリー>
・垂水港→大崎上島・明石港<おと姫バス(コミュニティーバス)>
・明石港→大崎下島・小長港<しまなみ海運>
と見当をつけた。小長港から御手洗までは2km弱なのでちょうどいい散歩コースだ。宿泊地は呉駅近く。翌朝のフェリーで愛媛に向かう。
さっそく寄り道の誘惑が
2月23日土曜日、早朝に羽田を発った。広島空港8時45分発のジャンボタクシーは、当初数人の客がいたが、終点の竹原港で降りたのは私1人だった。大崎上島・垂水港行きフェリーに乗船すると、客はまばらなのにずいぶん車が載っている。怪訝に思ったら、みな運転席に座っているのだった。大崎上島までは25分である。
大崎上島には10時前に上陸。すぐ接続する明石港へのコミュニティバスがあったが、近くに11時に開く食堂があったのでそこで早めの昼食と考え、島を散策することにした。次のバスは11時29分。明石港に12時に到着、13時10分の船で小長港に向かい、御手洗を見学する算段だ。
バスを見送り、島の情報を探しに待合室に入った。
と、日帰り温泉のポスターが貼ってある。ホテルの施設を利用できるようだ。しかもバスの経路の途中であった。見送ったバスに乗っていれば入浴と食事の時間が取れたのに、と後悔した。
仮に次のバスで温泉に立ち寄ってしまうと、その後の便で明石港到着は14時3分。小長港行きの船は15時22分発で、これだと肝心の御手洗を散策する時間がなくなってしまう。竹原港から明石港を経由して大崎下島の大長港(小長港近く)に至る別の高速船も確認したが、こちらは明石港13時42分発で間に合わない。
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