年末年始に「婚活」市場が盛り上がる背景事情 1月に結婚相談所の入会者が増加する理由

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ここまでは、婚活市場を取り巻く環境や背景についてお伝えしてきましたが、ここからは、実際に婚活サービスを使うときの“コツ”をご紹介していきましょう。中でも、年末年始のチャンス到来時期に、思い立ったらすぐに始められる“アプリ”についてお伝えします。アプリを使って出会いを獲得するためには何が必要なのでしょうか?

ポイントは、出会い前後のフェーズで異なります。

相手探しの段階

①ためらわない

「いいね!」は、告白ではありません。少しでも気になる方には、迷わず送りましょう。一般的に、女性から「いいね!」を送った場合に男性から「ありがとう」が返ってくる率の高さは、その逆よりも高いと言われており、とくに女性は躊躇しないことをおすすめします。これは男女共通ですが、「ありがとう」が届いたらメッセージのやり取りまで進めること。間を置くと、メッセージを送らない理由をつけて放置しがちです。

プロフィールは大切

②プロフィール作成で手を抜かない

プロフィール文は、実際そこには書き手の人柄がしっかり表れるもの。時に、写真や年齢よりも重要であることも。自分を客観視して文章を起こし、それを目にした人の反応を想像しての再考・修正作業は不可欠です。これも時間に余裕があるときに落ち着いて着手するのがいいと思います。

マッチング後

①初回は昼間のカフェで1時間のデートを

初回から終わりが見えない飲食を共にするのは負担ですし、アルコールが入ると素の自分で臨めないことも。終了時間を2人で決めておくと帰り際もスマートに。そして、この場は相手の情報を探るのではなく、共通点を見つける時間だと考えるべきです。趣味のほか、プロフィールやメッセージで気づいたことは覚えておき、当日、話題として質問ができると、会話が盛り上がります。

②切り替えの気持ちも大切に

お相手を見つける方の共通点は、半年程度の活動継続にあります。相手があっての活動ですのでうまくいかないケースもありますが、利用者の大半が同様の経験を重ねているはず。ダメージはほんの一時のことと気持ちを切り替え、次へと向かうことが大切です。

最後に、もう1つ意識していただきたいのが断る際のマナー。婚活アプリでは複数のお相手との同時やり取りはOKですが、どなたかとのやり取りを止めたい場合は、きちんと伝えるべきです。

別れに後腐れがないのもアプリでの出会いの特徴ではあるものの、会うことがないからとそのまま連絡を絶ってしまうと相手も先に進むことができません。気持ちを伝えることで、本当の意味で後腐れなく、それぞれが別の道へ進むことができるのです。

間近に迫る年末年始、「始めてみようか、どうしようか」と頭に浮かんだ時が、そのタイミング。婚活は、何よりも自分で行動を起こさないと始まりません。誰もが簡単に婚活を始められる時代、自分に合ったサービスで、納得のいくお相手に巡り合うためにも、まずは気負いすぎずにスタートしてみるのはいかがでしょうか。

桜井 まり恵 恋愛・婚活アドバイザー 

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さくらい まりえ / Marie Sakurai

1999年リクルート入社。ゼクシィ事業部配属後、「ゼクシィ」の運営する婚活総合サービス「ゼクシィ恋結び」「ゼクシィ縁結び」のサービス企画を担当。恋愛・婚活の悩みに答える、婚活アドバイザーとしても活動中。

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